6話 意外と暇 ページ7
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何やらドタバタはしていたが、昨夜無事(?)入学式が終わったらしい。
開けた場所で行われるのだろうから、ここからは勿論見えるはずもなく、また、絵の私にはどうなったかを知る方法も当然ないわけで…。
昨夜、時より響いていた大きな音もそれと同時にくる若干の揺れも、結局正体が分からずじまいだった。
それに、昨夜は全身黒い人が何人も通りかかることに恐怖を感じて咄嗟に元のただの絵のフリをしてしまった。
黒い布を被っていたため顔はよく見えなかったが、みんなジーっとこちらを見てひそひそ話しているものだから、連れていかれるのではと背筋が凍った。絵だけど。
(あれはゴースト…？死神…？だったんでしょうか…？)
学園に何かあったのかと思って凄く心配していたのだが、大きな音は入学を祝うための花火でも打ち上げていただけなのだ、黒い人達は入学式に招かれたただの客人だったのだ、とそう思っておくことにした。
(なにより、おめでたい式なのに何か事件が起きてしまっていた、なんて縁起が悪いですしね。いい方に考えましょう。)
今は昼。時間割でいうと昼休みに当たるはず。
私は暇を持て余していた。
私のいるところには窓がないため、流れる雲も色の変わる空も、太陽の光も見ることが出来ない。
友情、青春、学び、努力、成長、制服、黒板…それらが集まってできているという学校には、昔から憧れがあったがこんなにも退屈だとは…。きっと場所が悪いのだろうけれど。
授業風景や友人との切磋琢磨、夢に向かって努力し希望に溢れる学生…それが見れると思っていたのだが、授業が始まれば廊下にいる生徒なんて誰一人いないのが当然で。
学園長さんには快く返事をしてしまったために、今更他の場所へ移動したい、なんてことも言いづらい。
在学中の生徒さんと話もしてみたかったが…
(ここはそれなりに人通りはあるのに…。)
誰もまともに
ラッキーアイテム
ダイヤのキャンディ
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ななし(プロフ) - プリメロンさん» ありがとうございます！そう言ってもらえるとすごく励みになります…！社畜の身なので頻繁に更新することは叶いませんが、これからも息抜きに書いていきたいと思っております (2021年6月8日 17時) (
レス) id: edbe6aadbb (このIDを非表示/違反報告)
プリメロン - ロザリアちゃんが可愛くて大好きです。続きが楽しみです。 (2021年6月8日 13時) (レス) id: b71badc53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし | 作成日時：2020年7月12日 6時
