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3話 生徒と遭遇 ページ4





朝、誰かの足音で目が覚めた。



“廊下を走ってはいけない”を守るためか1人の生徒さんが早歩きでここを通過しようとしていた。



(そういえば今夜は入学式でしたっけ。)




白と赤と黒を基調とした服装…学園長さんもそうだが、私のいた時代にはとても珍しい服装ばかり。





(やはり、流行も移ろいゆくものなのですね。)


(あれが、この学校の制服なのでしょうか…?)







顎に手を当て、急いでいるようだし声はかけない方がいいか、と判断して、通り過ぎようとしている生徒さんの服装をまじまじと見た。




(ふむふむ、近くで見ると装飾も凝っていて素敵ですね。)




通り過ぎた生徒さんの背中側もしっかり見ていると、ピタリと動きが止まった。





(?…どうしたんでしょう?)




後ろ歩きで目の前まで来て、また止まってしまった。
ギギギ…と効果音が付きそうな動きでこちらを見る。


不思議な行動に疑問しか浮かばないが、目が合ったのでなんとなく微笑んでおく。




「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?!?」
『ひぇっ!!!!』

「動いてる!!!!!!!?」



 (突然大声を出されるものだから驚いてしまいました…)



『コホン…おはようございます?』


「おっはよ〜!…じゃなくてなんで!?

あっびっくりさせてごめんね。オレは3年のケイト・ダイヤモンド。け〜くん♡って呼んでもいいよ。


よろしく〜ロザリアちゃん!」



『まぁ…!ケイトさんはわたくしの名前を知っているのですね』



「ん〜〜?だってここに書いてあるじゃん。」



ケイトさんは額縁の下をトントン指差した。
…が、こちらからは額縁の厚みで見ることが出来ない。



なんとか見えないかと、平面の中で背伸びしたり目を凝らしてみたりしたが平面なのは変わらず。ケイトは小さく笑みを零した。



「はは、ちょ〜っと待っててね」




(??何やら四角いものを出して…)





パシャリ

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ダイヤのキャンディ


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ななし(プロフ) - プリメロンさん» ありがとうございます!そう言ってもらえるとすごく励みになります…!社畜の身なので頻繁に更新することは叶いませんが、これからも息抜きに書いていきたいと思っております (2021年6月8日 17時) (レス) id: edbe6aadbb (このIDを非表示/違反報告)
プリメロン - ロザリアちゃんが可愛くて大好きです。続きが楽しみです。 (2021年6月8日 13時) (レス) id: b71badc53a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななし | 作成日時:2020年7月12日 6時

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