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A side
外に出て、私は泣き崩れる。
『あー…なんて馬鹿なことをしたのだろう。』
1人でぽつりと呟くと、その声は雨にかき消された。
『全てを雨で流したいな。なんて…』
そう思いながら、ずぶ濡れになっていく自分の体。冷えきってしまって、凍え死にそうだ。
けど、目を瞑って上を見上げた時。
後ろから、温もりが。
抱き締められていると直ぐに気づいた私は、誰…！？と思った。が、すぐにその正体はわかった。
「Aさん。なんで逃げるん…」
川上さんは、震えながら私を優しく抱き締めた。
『なんで、追っかけて来たんですか…』
『川上さんもずぶ濡れなっちゃいますよ…』って苦笑いしながら言うと彼は、もっと力を強めた。
『ちょっ…』
「…Aさんは、こんな風に男に抱き着かれても声あげないん…」
『…や…でも川上さんってわかりましたし…？』
なんて言うと彼は、「それ、期待していいん？」と言った。
あ、そう言えば…付き合ってもないんだから抱き着かれて嫌じゃないってこと認めてるみたい。
『はは…川上さんには叶わないな』
「それは、俺も同じや…よ…」
声が小さくなる川上さんに抱き着いた。
『好きです。川上さん。』
「っ…可愛すぎやろ…。…俺も好きやよ」
雨の中、ずぶ濡れになりながら私達は今日、初めて結ばれる。
_fin_
オフィスで、秘密のおはなし。-fkr→←雨の日の図書館の匂いは‐kwkm
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洌崎 潮音。(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！fkrさん口調迷子でごめんなさいw頑張って勉強しますw (2019年10月25日 22時) (
レス) id: 012aca890a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 天然記念物 もうfkrさん天然記念物 尊い 応援してます！ (2019年10月25日 22時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉兎。 | 作成日時：2019年10月11日 0時
