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オフィスで、秘密のおはなし。-fkr ページ9

A side


今日は、福良さんの手伝いに来ている。





オフィスには、滅多に行かないのだがたまには挨拶に行ったりしなければならない。





今日は、人手が少ないから助けて欲しいと言われ福良さんの手伝いをすることに。




ガチャガチャッ





ちなみに、雨の日なのでちょっと気分が上がらない。




機器を弄っていると福良さんが私の隣に座り、指示を出してくれた。





『えーっと…これがこうで…』




色々、セッティングをしていたらバチッと衝撃があった。





『いっ…』






直ぐに離したお陰か、感電は免れたようだ。




「えっ…?!大丈夫?!」




さっと、私の指を見て確認をする福良ママ(())




『ま…おっと、福良さん、平気ですよ』ニヘッ






やべぇ、一瞬だけママって言いかけた。




「そっか…良かったー…Aちゃんに何かあったら…僕…」



ガシッと私の両肩を掴んで、言った。





『あはは…福良さんお母さんみたい…』





「もー!Aさんまで…視聴者さんにいっぱい言われるから慣れちゃったけど…」






『だって、ほんとに心配の仕方がお母さん…ブフッ』




吹き出してしまうと、彼はむーっとどっかに行ってしまった。






『あ…これ終わったら、買い出し行かなきゃ』






そして、買い出しに行って帰り際。




『やっばい…重すぎ…』






荷物を両手に持っているわけで傘なんてさせる訳もなく、店の前で立ち尽くすこと数分…。






『どーしよ…ずぶ濡れなって、戻ったらオフィスにも迷惑かかるし…』






めちゃくちゃ、悩んでいたら私を呼ぶ声が聞こえた。





「Aさんー!」






『あ、福良さん…』





「あー、やっぱり!言ってくれれば一緒に行ったのにー…」





そう言って、福良さんは貸してと言って荷物を持った。






『あ、ありがとうございます…!』ニコッ





帰りに福良さんは、少し話をした。







「Aさんって、不思議ですね…」







なんで私が不思議なのだろうか、と疑問に思っていたら






「僕、人を好きになったこと今まで無かったんですよ」






雨の中の彼が、とてつもなく色っぽく感じた。
そして切なげに私を見つめ、言った。







「こんな風に、Aさんと人生を共にしたいな…なんてダメですよね」






しょんぼりと、表情が暗くなっていく彼を私は傘を放り投げ抱きしめた。

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洌崎 潮音。(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます!fkrさん口調迷子でごめんなさいw頑張って勉強しますw (2019年10月25日 22時) (レス) id: 012aca890a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 天然記念物 もうfkrさん天然記念物 尊い 応援してます! (2019年10月25日 22時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉兎。 | 作成日時:2019年10月11日 0時

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