どんぐり オン ザ デスク【嘴平伊之助】

ふたつ ページ3

ねむい。

睡眠欲が満たされていない気がする。

睡眠って大事なんだよね。

だって睡眠欲ぞ？

性 欲と食欲と並んで三大欲求なんて言われる睡眠欲ぞ？？

その睡眠欲が睡眠が足りないって叫んでる。

睡眠欲って叫ぶもの？

…まあいっか。



見張る、といっても、隠れるところなんてなかったから、教卓の下にとりあえず入った。

さっき教室に入ってきた担任に気付かれて、すごい目で見られたけど。

キメツ学園は変人しかいないから大丈夫だよね！


そんなこんなで待っていると、誰かが入ってきた。

教卓の下からしか見ることが出来ないから、足下だけになる。

その足は、どうやら男子のもので、私の席の前でピタリと止まった。

これはクロだ！！っと思って、教卓から勢いよく出ようとしたら、






ガンッ



「痛っ！？」



頭を思いっきり教卓のふちにぶつけた。

さすりながら立ち上がると、

え…

「伊之助くん！？」

目を見開きこっちを見て、私の机の上にどんぐりを置いた伊之助くんがいた。

お互い硬直し見つめ合って数秒間。

伊之助くんがこちらへズカズカと歩いてきて、そして、

ドゴッ

「痛っ！？！？」

私の頭を殴って走り去っていった。









！？！？！？

なんで！？！？！？！？

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