おまけ ページ10
夕陽に照らされた帰り道を歩く二人分の影。
彼女はなにやら熱心にスマホを見ている。
危ないなぁ大丈夫かなぁなんて思いつつ、何見てるのー?と聞くと、ずいっとこちらに画面を向けられる。
それには『彼氏が喜ぶ♡かわいい仕草』といったタイトルの記事が表示されていた。
彼氏…と言葉の響きにジーン、と感動しつつ、記事のタイトルのセンスを心配する。
「…善逸くんもよく笑ってくれる子のがかわいいと思う?私ももっと笑えたら良かった」
スマホを引っ込めてそう言うAちゃん。
控えめに言って天使。
頬の緩みを抑えきれぬまま、
「Aちゃん気づいてないだけでたまに笑ってくれてるよ」
と言うと、
「え、ほんとに?」
勢いよくこちらを見る。
「うん、ほんと。たしかによく笑う女の子もかわいいと思うけど、俺はたまに見れるAちゃんの笑顔のが好きだなぁ」
そう言うと、Aちゃんは少し俯いた。
え、
「Aちゃんもしかして照れてるの!?」
「て、照れてないよ!!」
「え?だってAちゃんから照れてる音が」
「あーあー!!!!聞かないで!!!」
そう叫んで俺の耳を手で覆って塞ぐ。
身長差があるから、背伸びをして。
いつもより顔が近いし、少し上目遣いになってるから、もうほんとにかわいい。
顔に熱が集まるのが分かる。
かわいいは凶器だなって思った。
「善逸くんだって、今、顔赤いよ」
俺の耳から手を離して、いたずらっぽそうに笑った。
「はー、もうホントそーいうところ…」
ほんのちょっとの照れ隠しとして、顔を手で覆って赤くなった顔を隠す。
「えっ何が?」
「………何でもないデス」
好きだなぁってしみじみ再確認したある日の夕方のこと。
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付き合って少したったくらいの二人のつもり…のおまけです!
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むいくんガチ勢 - とっても良かったです (2020年11月1日 19時) (レス) id: 161ba2dcae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろろも | 作成日時:2019年8月11日 20時