Ep.1 ページ3
「ちょと、Aさーん、テンション低ーい!」
もうすでに二時間近く並んでいる物販の列で、今か今かと待ってる由理に怒られる。
わたしのテンションが低い理由はただ一つ。
「わたし、ショッピングって聞かされてたんだけど?」
由理の嘘つき。
キッと由理を横目で睨む。
すると、それに気づいた由理はニヘッと笑って
「だって、今日のイベントすっごく楽しみにしてたんだもん。でも、1人って寂しーじゃん」
「だからって、なんでわたしなの⁈」
と、できるかぎりの小声で叫ぶ。
由理は超がつくほどのアニメヲタク。今日も、ショッピングと聞かされ出てきたら、最近由理のハマってるアニメのイベント会場に連れてこられた。
、、わたし、アニメヲタクじゃないんですけど。
あー、嫌だな。そもそも人ごみが嫌いなわたしを連れてくる?
「ごめん、由理。トイレ行ってくる。」
と、嘘をつく。すると由理は、
「はいはい。行ってらっしゃい。」
嘘がバレてるんだろう。由理は呆れてわたしにてを振る。
それを聞いたわたしは、長蛇の列をするりと抜けだし、ひと気の無いところまで下を向きながら向かう。
どん!
不意に知らない人の肩とわたしの肩がぶつかった。
その勢いで、後ろにひっくり返る。
「すみません!」
肩のぶつかった人が必死に謝ってくる。
「いえ、こっちも不注意だったので。ケガ、して無いですか?」
わたしが心配して声をかけると、みるみるその人の顔が赤くなって、、
あれ、やっぱりどっかケガしたかな⁈
「あの、もういいですよ、俺大丈夫なんで。」
「あ、はい。失礼します。」
その人にぺこりとお辞儀すると、わたしは足早に去っていった。
大切なものを落としてるとも知らずに…
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申し訳ございません。
思いの外更新が遅くなりました…
マイペース更新ではございますが、これからも「好きだから。(kisyo taniyama)」をよろしくお願いします。
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のん - 紀章さん大好きなのですごく嬉しいです!これからも頑張ってください、応援してます(^-^)/ (2018年2月19日 0時) (レス) id: 49471a47b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:孤陽 | 作成日時:2018年2月13日 22時