【第4章】愛してるって言われても困る。【東京卍リベンジャーズ】

承諾 ページ4

女は少し焦っているのか、早めの口調でそう言った。説明にはなっていないがただ迷ってこの場に来てしまったわけでは無いということだ。そして女は抗争を繰り広げている2チームのメンバー達にここに自分がいる事を気づかれたく無いのだという




聞けば聞くほど意味が分からないが女の目を見れば、コイツの言っていることが冗談では無く本気なのだという事は痛いほど伝わってきた







「お願いします。後日、お礼もきちんとさせてもらいますから」





「よし。乗った」






「は？！」




女の「お礼をする」という一言を聞いた俺はすぐに首を縦に振った。女の意図が見えず悩んでいた竜胆は意味が分からないという顔で見てくるがそんなのはどうでもいい。少しの間小柄な女を隠しておくことなんて俺1人でも充分だし、正直に言えば下心しかない




超タイプな女がお礼(意味深)をすると言っているのならOKするのが男ってもんだろ？




「はぁ…」




「…おいアンタ、兄貴に軽々しくお礼するとかそういうこと言わない方がいいぞ」




俺の考えていることが分かったのか、竜胆は同情したような表情で女にそう声をかけたが、女は「今はそんなこと言ってる場合じゃないんです」
と言い返した





その女の意思の強さに負けたのか、竜胆も最後は呆れ半分ではあったが了承し、俺たちは元いた廃車の上に登っていった。因みに色は意外にも黒だった。まぁ何がとは言わないが

きっと大丈夫→←不服

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