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マイキーのバブ ページ32

玄関を開けた先に見えたのは愛機に跨る万次郎の姿では無く、座り込む彼の背中




「万次郎?」




その後ろ姿に向かって声を掛けると、振り返った彼のピンクゴールドの髪が風に靡いた




「行こっか」




「え、バイクで行くんじゃないの?」




差し出された手と万次郎の顔を交互に見つめる。朝もバイクに乗って出掛けていった筈だし、さっきだって排気音がしたから彼が到着したのだとわかったので、てっきりバブに乗っていくのだと思っていた私は首を傾げる



「たまにはいーじゃん」




「Aと一緒に歩きたかったからバブは倉庫に仕舞った」




中々手を取らない事に不満げな顔をしながら、体の横で垂れていた私の手を万次郎が無理やり掴んで歩き出す




繋がれた手は夏だというのに何故か冷たい。手が冷たい人は心が暖かいなんて話を聞いたことがあるけど、あながちそれは間違いでもないらしい




「別に歩きでも良いけどさ、連絡はもうちょっと早めにしてよ」




最初は私を引っ張るようにスタスタと歩いていた万次郎の歩幅は段々と小さくなっていて、私に合わせてくれているのだとわかる



それが少し嬉しくて、あれだけ言っても無駄だと諦めていたのに、連絡の遅さに対する文句が不意に口から溢れてしまった




「しょうがねーじゃん。俺達だって急にパーに呼び出されたんだもん」





「春樹に?」



「うん」



どうやら万次郎と堅には他の予定があったが、昼頃になって突然春樹と良平から連絡があったという。その内容は愛美愛主との抗争について




なるほど、だから私のことも迎えに来たってことね




私は普段から喧嘩に参加することはない、というかさせてもらえないと言った方が正しいのだが。それでも一応総長補佐という役職についているので、抗争の話がでればその話し合いに参加している



正直いらないんじゃないかなぁと思っているけど




「この前のことで、パーは今冷静になれてねぇ」




「だからAには、あいつのこと見てて欲しいんだ」




いつになく真剣な顔をする万次郎に、断る訳もなく頷いた

遅れたわけ→←教訓



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設定タグ:東京リベンジャーズ , 逆ハー , 東京卍リベンジャーズ   
作品ジャンル:恋愛
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Yun yun(プロフ) - 腐腐腐さん» コメントありがとうございます!これからも更新頑張りますね!(^^) (2021年9月23日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - めっさ好きです!続き楽しみに待ってます! (2021年9月23日 17時) (レス) @page48 id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
Yun yun(プロフ) - snj78_さん» 変換し忘れていた部分があったみたいです。すみません(~_~;) 気付いた部分は直したのですが、他にも変換出来ていない部分がありましたらまたコメントして頂けると助かります! (2021年9月20日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
Yun yun(プロフ) - クリスさん» コメントありがとうございます!その一言だけで一万文字は書けます…笑これからも頑張りますね! (2021年9月18日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - 面白すぎます!続き楽しみにしてますね! (2021年9月18日 21時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yun yun | 作成日時:2021年9月13日 16時

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