【第2章】愛してるって言われても困る。【東京卍リベンジャーズ】

特攻服 ページ24

「よータケミッチ」




「悪ぃな。急に呼び出して」




武蔵神社に着き、東卍の方達に脅されながらもなんとかマイキー君とドラケン君に合流することが出来た




この場にいる東卍メンバーの全員が同じ特服を着ているはずなのに、マイキー君とドラケン君の2人には、どこか格上の雰囲気が漂っている




凄くフレンドリーに接してくれるから偶に忘れそうになるけど、東卍の総長と副総長なんだもんな、あの2人…





「お前なに嫁なんか連れてきてんだよ」





「す、すんません。こんな風になってるとは思わなくて…」




俺の後ろに居たヒナの存在に気づいたドラケン君に声をかけられてビクッとする




やっぱ集会に連れて来るのはまずかったよな…





すると、マイキー君の後ろから誰かが近づいてきた





「あれ、武道君？」





「Aさん！？」





「そんな驚く？」





「いや、その格好…」





暗闇から顔を出したのはAさんだった




彼女が東卍のメンバーなのは、ナオトから聞いてたから知ってたけど、初めて見る女の人の特服姿に目が釘付けになってしまう




マイキー君達と同じ黒い上着に制服の黒いスカート。そこまでは至って普通なのだが、問題は上着の中身だ





あれってもしかしなくても、中に着ているのさらしオンリーなのでは…！？






「あれ、武道君は知ってたよね?」





「私も東卍のメンバーだって」






「ええええ！？」






Aさんが東卍のメンバーだと聞いて声をあげて驚いたのはヒナだった。勿論俺はAさんの言う通り前から知っていたので特に驚くこともない





まぁAさんの特服の着こなし方にはびびったけどな…







「初めましてだね。ヒナちゃん、で合ってる？」






「え、あ、はい！！」





ヒナはいつも俺を叱る側だったから、Aさんを目の前にして焦っている姿は少し新鮮だ




そして、ヒナは緊張しているからか顔を真っ赤にしながらAさんに自己紹介を始めた





「私、橘ヒナタって言います！」





「私は藺月A。よろしくね」






「よ、よろしくお願いします…！」





いつになく上擦った声を出すヒナの手に視線を向けると、その手はプルプルと震えている




暗闇でも顔が見えるくらい近くに居たAさんもそれに気付いたのか、心配そうにヒナの顔を覗き込んだ。するとヒナの顔は更に真っ赤になってしまう

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