【第2章】愛してるって言われても困る。【東京卍リベンジャーズ】

女のコ ページ22

ふにふに






…ふにふに？






手の平に謎の柔らかさを感じ、閉じていた目を開く






「エッ チ」





「…へ？」






「いい加減退いてよ重いな」





目の前に広がる光景に、薄く開いていただけの目をこれでもかというほどかっぴらく






俺の下にいるの、女の子…？てことは今俺がフニフニしてたのってまさか…





「…えぇぇええぇ！？」







「なんで君が驚いてんの。ぶつかって押し倒してきたのそっちじゃん」





「すすすすみません！！！！」





顔を顰めた女の子にそう言われて、ようやく自分が彼女を押し倒してしまっていることに気づく




すぐさま上から退いて土下座する勢いで謝った。それはもうキヨマサ君達に謝ってきたのとは比にならないくらいの勢いで






「はぁーもう良いから。まぁウチの胸触った事は絶対許さないけど」






「まじですいませんっしたああああ！！」


　

訳の分からないまま謝って、そのまま走って逃げて来てしまったけど、何がどうなってんだ！？




結菜さんとコンタクトを取れた事をナオトに伝えるために未来に戻って、ドラケン君が死ぬ日程を教えてもらって、それで…





ダメだ、考えてもわかんねぇ…




たまたまあの子とぶつかっちゃっただけ、だよな？





俺にはヒナがいるんだから、今日のことはもう忘れよう…

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