噂のタケミッチ ページ12
「俺の話、信じてくれますか?」
話をまとめると、彼は堅の死を阻止し、私の自 殺を止めるために過去に来たということらしい。そして彼の恋人である橘ヒナタを救うことが、彼の願いでありタイムリープをしている理由でもある、と…
「正直、まだ頭が混乱してる…」
「まず、私は君の名前すら知らないしね」
「あ、すみません!俺、花垣武道って言います!」
「武道…?」
私が言うまで完全に忘れていたのか、彼は急いで自己紹介をしてきた。しかしその名前になぜか聞き覚えがある。武道…タケミチ…確かにどこかで聞いたような……
「あ!もしかして君、万次郎の言ってたタケミッチ?」
「あー、まぁ多分、そういうことになると思いマス…」
苦笑いをする彼によると、色々あって万次郎に気に入られ、友達認定された後、タケミッチという謎のあだ名をつけられたらしい。彼曰く不本意らしいが。
あだ名を命名する万次郎と困惑する武道君。それに「マイキーがそういうだからそうだろー」とかなんとか言う堅の姿が容易に想像できて、万次郎に気に入られてしまった武道君を不憫に思った
「なるほどね」
「君の話、信じるよ」
「え、ほ、本当に!?」
「なんで武道君が驚くのさ」
信じて欲しい。と訴え続けていたのは彼なのに、私が信じると言った途端心底驚いたような顔をする武道君。その焦りようがなんだか面白くて、少し笑ってしまう
「いや、俺だったらぜってー信じないな、と思って…」
「あはは。君は素直だね」
「すいません、」
頭の後ろに手をやる彼に、すぐ謝る癖治しなよと注意すれば、またもや「すんません!」と返事が返って来た。だからそういうところだってば…
何のことだか分からないという顔をしている武道君にため息をつく。なんか誰かに似てるなぁと思いながら、未だに信じてもらえたことの驚きが隠せないのかソワソワとしている彼に向き直った
「まぁ確かに、未来から来たなんて話そんなホイホイ信じられるわけないけどさ」
「武道君の目を見れば、君の話が嘘じゃ無いってことはよくわかるよ」
彼は少し気弱そうに見えるけど、その瞳には誰よりも真っ直ぐな意思が宿っている
今日会ったばかりの私にも、痛いほどそれが伝わってきた。万次郎が彼を気に入った理由も、何となくわかるような気がする
1251人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yun yun(プロフ) - 腐腐腐さん» コメントありがとうございます!これからも更新頑張りますね!(^^) (2021年9月23日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐 - めっさ好きです!続き楽しみに待ってます! (2021年9月23日 17時) (レス) @page48 id: c7cac8184e (このIDを非表示/違反報告)
Yun yun(プロフ) - snj78_さん» 変換し忘れていた部分があったみたいです。すみません(~_~;) 気付いた部分は直したのですが、他にも変換出来ていない部分がありましたらまたコメントして頂けると助かります! (2021年9月20日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
Yun yun(プロフ) - クリスさん» コメントありがとうございます!その一言だけで一万文字は書けます…笑これからも頑張りますね! (2021年9月18日 22時) (レス) id: 81736f4f89 (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - 面白すぎます!続き楽しみにしてますね! (2021年9月18日 21時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Yun yun | 作成日時:2021年9月13日 16時