【第2章】愛してるって言われても困る。【東京卍リベンジャーズ】

原因 ページ11

彼から告げられた言葉は衝撃的なものだった。未来での自分が死んでいるとしたって、それに対して驚くことは何もない




自分の死に時を知っている人なんて1人も居ないし、ただあんまり長生きできないで死ぬんだなぁと思うくらいだった






でも、私の死因は自 殺。想像すらしていなかったいなかったその言葉に、私は固まってしまう




しかし全く心当たりが無いわけではない。自分の人生が幸福ばかりに満ち溢れているとは思わないから。両親が死んで、大切な人まで失った




その経験は私に大きな影響を与えたけれど、それでもあの日から万次郎やエマを支えようと誓った自分が、自 殺なんて選択をするとは夢にも思っていなかった






「…じゃあ君は、私が自 殺するのを止めに来たの？」






「はい」






「どうして？私と君は初対面なのに」





真っ直ぐな瞳で私の自 殺を止めに来た、と言いきる彼




もし私が未来で自死を選択したとして、それが一体彼に何の関係があるのか。東卍の巨悪化を止めるのが目的なら、他にもっとやるべきことがあるはずだ




するとベンチに座っていた彼は立ち上がって、私の目の前に立った






「貴方の死が原因で、東卍は巨悪化してしまうんです」






「私が…原因？」






「俺もまだハッキリとは分かってないんですけど、ドラケン君と貴方の死が原因で、東京卍會は変わってしまった」






「ちょっと待って、未来では堅も死んでるの！？」





私の死が原因。その言葉にも驚いたけれど、サラッと付け足された堅が死ぬという言葉に思わず立ち上がって彼に詰め寄る





あまりにも衝撃的だったため、彼の胸ぐらを掴む勢いで近づくと、今度は彼が焦った私を宥める番だった

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