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＿イゾウside
お嬢と話し終え、そろそろ自室に戻るかと踵を返した時、袖を引かれた。
驚いて振り返ると、何故かお嬢も同じ顔をしていた。
どうやら無意識だったらしく、ほんの少し赤らんだ頬がそれを物語っていた。
｢あっ…ごめんなさい。｣
｢別にいいさ。一緒にお茶でも飲むか？｣
｢いいの？｣
｢ああ。まだお嬢と話していたいしな。｣
｢私も、そう思っていたの。｣
思わぬ返答に少し動揺したが、何事も無かったかのように笑い、袖を握ったままのお嬢の手を引いて部屋に向かった。
お嬢はまるで借りてきた猫のように緊張してガチガチに固まっていた。…可愛いな。
｢そんな固まるな。別に取って食いやしないよ。｣
｢っ！ちが、くて…！2人きり、だから…。｣
｢ははっ、可愛いなァお前さんは。そんなに緊張する事ないさ。楽にしてな。今お茶を淹れるから。｣
｢ありがとう。｣
お茶を点てる合間、ちらりと盗み見るとお嬢はソワソワと何だか落ち着きなく部屋を見回していた。
それがおかしくてつい笑ってしまうと、ムッとした顔をこちらに向けた。
｢笑わないでよ、もう…。｣
｢悪い、お嬢があまりに可愛らしくてな。｣
｢またそうやって…からかわないで。｣
｢からかってなんかいないさ。おれには十分魅力的に映っているよ。｣
｢ありがとう…。｣
耳たぶを触るのは彼女の照れた時の癖だ。変わっていないんだな。
｢粗茶だが、どうぞ。｣
｢いただきます。…ん、美味しい！香りもいいし…なんていうお茶なの？｣
｢抹茶だ。菓子に使っても美味いんだよ。｣
｢そうなの？サッチに頼んだら作ってくれるかしら。｣
｢そりゃあいい。今度頼んでみるか。｣
｢ふふ、いいわね。でも…何だか懐かしい気持ちになるわ。不思議ね。｣
｢…昔、お嬢に抹茶を点てた事があるから、それじゃないか？｣
｢前世で？うーん…だからこの部屋も懐かしく感じるのかしら。ほとんど入った事ないのに。｣
｢そうかもな。｣
茶菓子を食べながら談笑していたが、しばらく無言が続いた。お茶を啜る音だけが響く。
気まずいようだが、不思議と嫌ではなかった。
寧ろ居心地良い気さえする空間を破ったのは彼女だった。
｢…あの、イゾウ。｣
｢ん？｣
｢こんな事言ったら、変に思われるかもしれないけど…。｣
そこまで言ってまた黙るお嬢。気にはなるが、おれはただ静かに話すのを待った。
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ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 一緒にイゾウ沼にずぶずぶになりましょう！！！(助ける気なし) (2020年11月27日 21時) (
レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - イゾウ様がとにかく最高すぎてムフムフニヤニヤデレデレが止まらないです(もはや変態。助けて下され。) (2020年11月26日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» ワンピはイケオジたくさんいますよね！んーー、ちょっと構想練ってみましたけど、思いつきません笑短編集でなら書けそう...？ (2020年11月15日 23時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - レイリーさん、やっぱり最高すぎる笑笑なにあの、紳士！いけおじ！紳士の塊！ほんと最高かって。ルイさん、レイさんオチの小説書いてくれません笑？それか同じイケオジなら、ベンさんでもいいかもっ！どちらも小説ないですから汗 (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 哀羅さん» 可愛いですよね！双子はお互い恋愛は自由だと思いつつ、目に付いてしまうとお互いに嫉妬心出ます笑 (2020年11月8日 21時) (レス) id: a0dbe60605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年10月30日 20時
