えっと．．．？ ページ45
デート？当日。
ちょっと眠い目をこすって待ち合わせの駅に着く。
寒いなぁ。
あたりはもうすっかり冬モード。
５℃ぐらいが当たり前になってる。
ああ、もっとあったかい恰好にすればよかったな。
いまさらながら後悔する。
そういえば...
冬って恋人の季節ってよくきくじゃない？
あれ、本当だと思う。
だってね。
もうそこらじゅうカップルだらけ！
年層は中学生から大人までいろいろだし、感じも全然違う。
ラブラブだったり、まだまだ初々しかったり。
でも共通して言えるのはみんな幸せそうってこと。
いいなぁ。
私もそんなふうにできたらな。
そんなことを思いながら待ち合わせ場所へ。
えっと上杉君は...
あたりを見渡すと...
いたっ！
ダッフルコートにスリムなジーンズと白いスニーカーを履いてベンチに座っていた上杉くん。
ダークブルーのニットの下にロングTシャツを重ね着してるのがまたおしゃれ。
あとやっぱり耳には白いイヤホンが入っていた。
何聞いてるのかな。
またあんな恋愛ものだったりして。
思わずクスッと笑う。
…恋愛もの？
恋愛ものを聞く人って恋してる人がきっと多いよね…。
歌詞に共感するって人が多いみたいだし。
ってことは上杉くん…好きな人いるの！？
思わずドキッとする。
なんか…嬉しいような嬉しくないような。
可能性．．．あるのかなぁ。
そんなことを思っていると。
「おい、お前。めっちゃおしゃれじゃんか。たかそーな服着てんなぁ」
遠くのほうでごつい声が聞こえた。
もしや．．．？
「イヤホンなんかもして．．.もしかしてワイヤレスか？」
イヤホン．．．おしゃれ．．．
やっぱり。
絶対上杉君だ！
ほかにそんな人いなかったし。
ちょっと近づいてみると案の定上杉君が日焼けしたごつそうな高校生に絡まれていて！
わああ、どうしよう！
上杉君が危ない！
って、上杉君、あの人たち無視してるし！
一人であたふたしていると。
「こいつ、彼女待ちだぜ、絶対。」
そう一人の人が言った。
「服的にも本命っぽいしな」
「まじで！お前、これからデー」
「違う。」
上杉君だ。
「あっちには彼氏がいる」
「おおっとー？二股か？お前、まさか。この前も結構かわいい子．．．あさなちゃん？だっけ？にも告られてたのになぁ！よっぽど好きなんだな」
その瞬間！
上杉君が立ち上がった。
「おまえなぁ」
わ、まずい！
私が．．．止めなきゃ！
「ち、ちょっと待ってください！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
心結 - 私、上彩大好きなので、このお話とっても面白かったです‼上杉君と彩ちゃんが聴いていた曲の原曲を教えてください‼本当に面白かったです‼これからも面白いお話を書いてください‼ (2022年3月20日 19時) (
レス) @page17 id: 8499dda6bc (このIDを非表示/違反報告)
上杉奏(プロフ) - 夢月さん» あれは私がなんか勝手に作ったものです〜wこんな感じの歌あったらいーなー的な感じでw あ、あとこの話も読んでくださってありがとうございます！コメント嬉しいです〜！ (2018年8月15日 22時) (レス) id: 7c3b5f2f13 (このIDを非表示/違反報告)
夢月 - 曲で出てくる，自分の意思わからないままただ流されてって何の曲の歌詞ですか？ (2018年8月15日 20時) (レス) id: 67f263e71b (このIDを非表示/違反報告)
上杉奏(プロフ) - 杏梨さん» ありがとうございます！不定期ですが頑張ります♪ (2018年1月22日 21時) (レス) id: adb9575f48 (このIDを非表示/違反報告)
杏梨 - 更新楽しみにしています！！ (2018年1月22日 19時) (レス) id: e98c97ccbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：上杉奏 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時：2017年8月16日 22時
