好きとはなんでしょう？ KZ恋愛日記

思いは ページ34

それから2日後。

私は全回復した。



やったね！


これで学校に行けると思うとちょっと嬉しくなる。

でも…

翼。


ちょっと胸がどきん、とする。



翼があの日私に言った言葉。

「好きな子が好きじゃない人と付き合っちゃったら悲しいし、怒りたくなるのが普通でしょ。」

「きっと俺の事好きじゃないだろうけど、一応伝えとくね。」


思わずため息をつく。

翼の思いを全然気づけなかった私はその時何も言えないまま絶句してしまった。



それ…すごく失礼だったよね。

せっかく勇気を出して言ってくれたのに…



でも結局は断らなきゃだから…


そりゃ翼は優しいし、友達としては大好きだよ？

でも…

上杉くんに対しての好きとは違う。



思わず胸がぎゅっと締め付けられる好きとは。

君のことを知らないうちに考えちゃう好きとは。

思わず上杉くんの笑顔を思い出し胸がとくんと波打つ。


…もう最悪。

いつからこんなに好きなんだろう…

気づかなかっただけで若武に告白される前から好きだったのかも。

もしかしたら高校生になる前からかも。


もしかしたら一目君を見た時からかも。



なんでもっと早く気づかなかったんだろう。



自分のバカ…


もっと考えてたらこんなにたくさんの人を傷つけなくてよかったのかな。


特に若武。



早く振らなきゃなのはわかってる。

でも…

君を傷つけたくない。

君を悲しくさせたくない。






振るのが遅くなればなるほど傷つけちゃうのはわかってるのに…








でももう悩まない。

私は…やるよ！


自分でやっちゃったことは責任を持って解決しなきゃだもん。





その日、私は翼と若武にある一通のメールを送った。



「夜七時にみどり坂公園に来れますか？


もしこれなかったら大丈夫ですが、なるべく来て欲しいです。



伝えたいことがあるので。






彩より」




傷つけるのはわかってる。




けど…





勇気を出さなくちゃ。

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