イヤフォン ページ14
私が若武とその…キス？をしてからちょっとたってたんだけど、未だにその余韻を引きずっちゃって、しばらくその場で突っ立っていた。
水銀燈の光がある一定の間隔で光っている中、私の心臓の音は大きくなるばかり。
これが…キス…
なんだか実感がないけど、これが初キスっぽい。
なんだかミントのような香りが若武からはした。
…なんか顔が熱いっ！
「あれ、お前…」
！
その声は…
「上杉くんっ！？」
そう、それは上杉くんの声だった。
どうして、なんで、っていうか…
色々疑問が一気にでてきてさらに顔が赤くなる。
「あ、あの…」
それらの疑問をさっしてくれたらしい上杉くんはなんでもなさそうに、
「たまたま通りかかったら立花がぼーっと突っ立ってるからさ。」
と肩を竦めて言った。
白いTシャツに、薄いブルーのカーディガンを羽織った上杉くんはいつもより大人っぽかった。
あ、上杉くん、珍しくイヤフォン着けてる。
あんまり音楽聞きそうに無いけど…
ちょっと気になる。
「なに、聴いてるの？」
「色々。」
相変わらず上杉くんの返事は短い。
「…じゃ、今は何聴いてるの？」
「…ボカロ」
う、上杉くんがボカロっ！？
なんか…想像してたのと違う。
でも言ったら怒られるだろうな、想像と違うって。
「…別にいつもボカロじゃないからな。た、たまたまこの曲が好きだっただけで…だから、」
「あ、そーなんだ…私もたまに聴くよ、ボカロ。」
また沈黙。
2人だけだとなんだか恥ずかしくて目を合わせられない。
たまにない？
そういうこと。
何人かの人と一緒にいる時はその人と間接的に自然と話せるんだけど、いざ二人っきりになると話せない…みたいな。
はあ…
私って話下手なのかも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
心結 - 私、上彩大好きなので、このお話とっても面白かったです‼上杉君と彩ちゃんが聴いていた曲の原曲を教えてください‼本当に面白かったです‼これからも面白いお話を書いてください‼ (2022年3月20日 19時) (
レス) @page17 id: 8499dda6bc (このIDを非表示/違反報告)
上杉奏(プロフ) - 夢月さん» あれは私がなんか勝手に作ったものです〜wこんな感じの歌あったらいーなー的な感じでw あ、あとこの話も読んでくださってありがとうございます！コメント嬉しいです〜！ (2018年8月15日 22時) (レス) id: 7c3b5f2f13 (このIDを非表示/違反報告)
夢月 - 曲で出てくる，自分の意思わからないままただ流されてって何の曲の歌詞ですか？ (2018年8月15日 20時) (レス) id: 67f263e71b (このIDを非表示/違反報告)
上杉奏(プロフ) - 杏梨さん» ありがとうございます！不定期ですが頑張ります♪ (2018年1月22日 21時) (レス) id: adb9575f48 (このIDを非表示/違反報告)
杏梨 - 更新楽しみにしています！！ (2018年1月22日 19時) (レス) id: e98c97ccbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：上杉奏 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aishou_kz
作成日時：2017年8月16日 22時
