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ウルファ「裏切りってことでいいよな？」
「・・・」
ガタガタと手が震えて、焦点が定まらない。
今にも手から銃が落ちそうで、両手で握りしめているのがやっとだ。
ウルファ「てめぇに何ができんだぁ？
そんなひょろっちい体で弱々しい敵意で、俺を倒せるとでも思ってんのかよ」
「い、いつまでもこのままは嫌だから、今ここで、お前をやらなくちゃいけない・・」
ウルファ「だーかーら、
できるわけねえだろうがっ！！！」
「、ガッ！！」
目で捉えきれないスピードで距離を縮められ、腹を蹴られる。
痛い。痛いよ。
何度蹴られても痛みは新しい感覚へと変わるだけ。
「・・でも、そんなの慣れたわ」
衝動で吹き出した血を拭い取り、また立ち上がる。
ウルファ「しぶとい奴は嫌いなんだ、
素直に俺のいうことだけ聞いていればいいものを」
「それじゃ何も変わらない」
何でだろう。
どうしてだか、緊張が無くなっていく。
震えも止まりだして、しっかリ立てる。
ウルファ「そうかぁ・・・なら、
またじっくりいたぶって遊んでやるよぉ、Aー！！！！」
怒鳴り声をあげながらこちらへ走り出す。
ウルファのことは嫌すぎるほど知っている。
反発力はあるが、体が大きいため視界全体を見るのに長けていない。
「ガハッ！！」
ウルファ「おぉい、さっきの威勢はどうした！」
隙を作れ。
そこが銃を向けるチャンス。
ウルファ「避けてばかりじゃ俺は倒せねえぞ！」
「・・っ、」
自分が意外にも動けたことに驚きながらも、確実に避けていく。
「グハッ、！」
ウルファ「おいおい〜もう終わりかよ」
流石に体力がもたない、
膝がガクッと地面についた。
ウルファ「俺の勝ちだな、大人しく・・・
.
ウルファが油断を見せたとき。
力を過信しすぎる者は、必ず隙を見せる。
「死 ね」
伸ばした手を避けて銃を向けた。
.
.
.
ウルファ「だからお前は弱いんだよ」
ーパンッ‼
発砲音の方には
銃を構え笑った・・・ウルフの一員。
.
仕掛けられたのは
私だった。
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作者名：はに | 作成日時：2018年8月17日 19時
