◯ １０ ページ11
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.
・・・暖かい
感じたことのないぽかぽかとした感覚。
このままここに居たくなって、
閉じこもりたくなって、
もう、目を開けたくない。
.
だって、ここにいれば何も苦しまなくていい。
何も悩まなくていいし、ありのままでいられる。
『待ってる』
、
ほら、私を待ってる人がいる
自然と体が前に進み
手を伸ばす。
.
「・・・待ってて、今行くから、！」
.
.
.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
.
「・・・ん」
『・・、っは！ 起きた！ 』
目を開けると、
大きな目をした黒髪の男の顔が目の前にあった。
「いやああああああああ！！！！」
『うわああああああああ！！！！』
いや驚きたいのは私なんですけど！
何であんたがつられてびびってんのよ！！
心臓に悪い、悪すぎる。
「急に叫ばないでようるさい！！」
『はぁ？！先に叫んだのはお前だろうが！』
「あんたが目の前にいたからでしょこの変態！」
『変態じゃ・・・『うるせえガキ共』』
.
低く鋭い声。
口を閉じて持ち主の方を見た。
『エレン、誰が喧嘩しろなんて言った』
エ「リヴァイ兵長！違うんですよ、こいつが！」
「初対面でこいつって」
エレンとかいうやつを見れば、そいつも私を見てきて軽く睨んできた。
当然私もにらみ返す。
リ「やっと起きたかのろま」
「・・私に言ってんの？」
リ「お前以外に誰がいるんだ、それともこの世のものじゃないやつが見えてんのか」
腕組みをして偉そうに口を開きこちらを睨む。
いや、睨むというよりこの目つきは元々だろう。
なによこいつ・・・
「チビのくせに」
エ「はっ、おいお前何言ってんだ！！」
リ「・・・」
エ「謝れ！今なら間に合うから！！」
「は？本当のことを言っただけだし嫌だよ」
どうしてここにいるかは分からないけど無駄に馴れ馴れしいしどういう状況なのこれ。
もし敵マフィアとかだったら危ない。
リ「てめえ・・・」
エ「！ほらぁ、！」
.
リ「いい度胸じゃねえか」
チビはそういい笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はに | 作成日時：2018年8月17日 19時
