検索窓
今日:2 hit、昨日:23 hit、合計:55,960 hit

雫が四十粒 ページ42

Aside



家に入ると、そこまで経っていないのに懐かしいと思える声が聞こえてきた。




「ちゅーやー。此所にある本全部読み終わったから辞書買ってきて。辞書。」




その声が聞こえたとき、思わず涙が出そうになった。



あの子の、琴音の声だ。




「中也?」




リビングと玄関を繋ぐ扉が開かれ、そこに立っていたのは間違いなく琴音だった。




「琴音!!」




バッと琴音に抱きつき、幻じゃないか確かめる。


暖かい、触れるっ、、、、。




「良かった、、、!!生きてたっ!」




琴音はいきなりの事で混乱しているのか目を白黒させている。




「A、、、?どう、して、、、。」




もう離さないというようにギュッと琴音を抱き付く力を強くする。




「馬鹿、、、。ばかぁ、、、どうして、、、言ってくれなかったの、、、?」



視界がぼやけていく。
ポタポタと落ちていく涙が琴音の服を濡らしていく。


そんな私に琴音はごめんと言って私を優しく抱き締めた。








ああ、良かった。



やっと、本当の意味で会えたっ。





「久し振り、琴音。ずっと、ずっと会いたかったっ!!」


「うん。久し振り、A。待たせちゃって、ごめんね。」

雫が四十一粒→←雫が三十九粒



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:文スト , 悪女? , ヨル
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

狼狐(プロフ) - 必殺!一気読み!!▼狼狐は一気読みを繰り出した▼ ←マジです。1時間で読み終えました(遅)感動し過ぎで泣きました。最初悪女に成り切れない悪女ってどゆこと?って思ってましたがこーゆーこととは・・・・!納得です★あぁ、続きが見てぇ・・・ (2022年2月12日 17時) (レス) id: 563f93d61f (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - 感動のあまり、涙が……泣けました。コレってアニメ化しないんですか?(冗談です)続編が見たいです。あ、でも、コレで終わりってなるのも味的に良いかも……うあ、でも…………見たい!見たいです!!! (2021年7月3日 15時) (レス) id: 3b5cd0d846 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 味付けのりぃさん» そう言って下さり有り難うございます! (2019年8月9日 13時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)
味付けのりぃ - あああぁぁぁ…まじで涙出たぁぁぁぁ…いい話すぎる(?)この作品を作ってくれてありがとうございます…!こんなん泣くしかねーわ(( (2019年8月9日 1時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 557*ココナさん» この作品を読んで下さり有り難うございました!! (2019年7月29日 13時) (レス) id: 4f3f949d42 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨル | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年7月3日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。