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side:A
脱出ゲートから先へと進むと、金属製のドアの前についた。
どうやらここが荘園の玄関のようだ。
あの狂気にまみれたゲームが始まる前は、いつの間にかあそこにいたからわからなかったけど。
意外と中は広いんだなぁなんて思いながら高価そうなドアを見上げる。
重たいそのドアを恐る恐る開けると、見慣れたカラフルな髪が見えた。
『みんな…!』
さとみ「A!脱出できたのか!よかった…!」
ころん「まったくもう、無理しすぎだからね!?」
莉犬「俺が捕まったせいで…!Aほんとごめん!」
ジェル「A!心配したんやで!?」
るぅと「完全に治ってるみたいでよかったです…!」
一足先に逃げたさとみ、ころん、莉犬に加えて、ジェルとるぅともいるなんて…!
『ジェル!るぅと!ななもり。さんに殺されたんじゃ…!』
莉犬「俺が治療した!あいつにばれないようにこっそり、ね?」
莉犬が「ね?」と言いながらジェルとるぅとのほうを向くと、二人はぺこぺこと莉犬に頭を下げた。
『私の治療をしてくれたのも莉犬だよね?ありがとう。』
そういいながら莉犬の頭をなでると、とても気持ちよさそうに目をつむった。
莉犬「えへへ。おかげでここに来るのぎりぎりになっちゃったけど…まぁまぁ!」
なるほど、だから莉犬はぎりぎりに来たのか!
『みんなごめん!!私があんな自分勝手なことみんなに相談しちゃったから”なーくん”は…!』
ジェル「それはちゃう!!」
すべて私のせいだ。
私が”なーくん”にかまってほしいからってあんな作戦をみんなにやらせて…
そのせいで痛い思いをさせてしまったし、なにより”なーくん”を狂わせてしまった。
そう続けようとしたら、突然ジェルが叫んで遮った。
ジェル「俺があんな無茶苦茶な作戦無理やり決行してもうたから…!」
るぅと「違いますよ!それを止めなかった僕のせいでもあります!」
莉犬「それはるぅちゃんだけじゃないよ!!」
ころん「作戦を忘れて止めに入っちゃった僕が悪いんだ…!」
さとみ「それも違う!」
…しばらく、全員が黙り、重たい空気だけが私たちの間に流れる。
するといきなりドアが大げさにあき、スタッフと思われる人がはいってきた。
スタッフ「あの!さっきの試合で何かハンターに危害を加えませんでしたか!?」
私とさとみところん、莉犬は顔を見合わせて考える。
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白兎 - グスッ。゚(゚´Д`゚)゚。い、グスッいい話だねグスッ(;ω;) (2020年8月5日 23時) (レス) id: 46d9c3b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
さな - 感動したー。゚(゚´Д`゚)゚。ころちゃん、かっこよすぎて惚れそう!((もう、惚れてるけどww (2020年6月6日 17時) (レス) id: e940227cb7 (このIDを非表示/違反報告)
SURUMEα - 山崎さん» 莉犬「だってよるぅちゃん」るぅと「作詞作曲に携わったかいありました(*´∀`*)」莉犬「聞きながら読んでくれる人増えたら嬉しいね(*´∀`*)(つられ微笑み)」 (2020年4月26日 18時) (レス) id: 2c1f0bbea4 (このIDを非表示/違反報告)
SURUMEα - れな./renaさん» さとみ「感動してくれるほど駄作者に語彙力があったら苦労しないんだけどな((」駄作者「ああ"?」ころん「さとみくん!!僕のセリフ神だって!!やっぱねー僕は神だよね!!」さとみ「ああ"?((おっといっけね☆最後まで愛読して頂きありがとうございました!!」 (2020年4月26日 18時) (レス) id: 2c1f0bbea4 (このIDを非表示/違反報告)
#marisa - codeってなんか強いメッセージがあるんですよね…ついつい聞き入ってしまうんです…それを小説で表現するなんて!とってもうまくできていますね!途中から涙が…うぅぅーっ (2020年4月4日 5時) (レス) id: 12856f7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SURUMEα | 作成日時:2019年8月5日 14時