Forevermore (ページ48)

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『辞めようというメンタルにはならなかったんですけど、辞めざるを得ないのかなっていう状況には置かれていました。

自分自身の治療もいっぱいやって頂いてましたし、ケアも最前線のものをやっていたと思うんですけど、一向に良くなる気配がないっていうのが逆に、1番辛くて、

やっぱスケートを滑ってみる段階にもいけなくて、陸上で走れもしなかったので、その段階が1番精神的に追い込まれたなとは思います。

自分から無理だなというのはありませんでした。』

中居「そういう時って、どうなの？僕たちが知ってる羽生くんは常に冷静でっていうイメージなんだけど。そんな時でも落ち着いてましたか？」

『いやぁ、全然落ち着いてはなかったですね。』

明子「3ヶ月で治療スケジュール、いつから氷乗れる・ジャンプできるっていうスケジュールはあったと思うんですよ。

どれぐらい順調にいってたのか？あるいはスケジュール通りいかなかったのか？ていうのを教えて欲しい。」

『えっと～

正直言えばスケジュール通りいってないです。まず、1番最初に目指していたのは国内の全日本選手権が12月にあったので、それに復帰したいっていうのが1番だったんですけど、まずそれまでにスケートが出来なかった。』

明子「滑れなかった？」

中居「あの時全然滑ってなかったの？」

『で、その段階でまず計画が破綻し、もうこれはもう出来れば、団体戦かな？ていう。お声がけも頂いていたので、考えてもいたんですけど。そこまでも・・・出来ないなって。』

中居「その決断はいつ？」

『けっこう早かったです。もう12月の中では決まってました。』

中居「そうなんだぁ。俺分かんないんだけど、そういう時って焦ったりしないの？
スケジュール通りにいかないし、スケート出来ないしっていう状況で。」

『焦りますね。12月とかは本当に焦ってました。でも、怪我したのも自分だし、今滑れないのは自分が悪いっていうのは分かってるんですけど、焦って、すごい八つ当たりしたりとか・・・』

中居「コーチとか？」

『いや、コーチに当たる事はさすがに無かったんですけど。1番身近にいてくれる家族、というか妻ですね。今思っても最低だなっと思うんですけど、キツイ事言ったりとか、話しかけてるのを無視するとか・・・』

中居「やっぱ、言いやすいっていうのが心のどこかであったんだろうね。」