少女漫画的RoMaNtiC【ハイキュー!!】

−あの時ReMeMbeR− ページ11

-side is Oikawa-

あー…退屈だな、授業。
サボっちゃえばいいのかもしれないけど…
まあ、ここは受けとかないとね。
真面目に聞いてないけど。

……あ。

及川「……」
A「…あっ」

俺の左斜め前の席の女の子。
…そういえば、この子と…あと浅川レミちゃんと内川京香ちゃんだっけ？

この子たちだけは唯一…このクラスで俺に言い寄ってこない子たちだ。
このクラスに女バレの子もいないし、多分誰も俺の性格の悪さは知らないと思う。

珍しいな…
なんて言ったら岩ちゃんにボール当てられるだろうけど。

あー、でも確かさっき…その内川ちゃんには彼氏がいるって聞こえたな。
あの時、話し声が聞こえた。
まあ、ならしょうがないのかもしれないけど。

……問題はこの子。
西宮A。

浅川ちゃんは…正直言動や素振りからして男に興味がなさそうだ。
だからあの…西宮ちゃん。

あの子がすごく気になる。

色んな意味で。

……まあ、１つは俺に言い寄って来ないということだけど。
もう１つは……

似ているんだ。

あの時のことは、何故だか印象深く覚えている。
何だか…ほわほわした感じの子だったな。
“去年”の春…の、“夕方”だったか。

俺は、“教室”でそんな女の子に会った。

顔はハッキリと覚えているわけではない。
話したこともない。
もちろん名前なんて知らない。
特徴だけは覚えていた。

ストレートヘアに、縁なしの“眼鏡”。

たったそれだけ。
でも、鮮明に覚えていた。

綺麗な夕暮れ時だった。
俺はあの時…教室で岩ちゃんを待ってたんだっけ。
最も、岩ちゃんの教室で待ってたから…俺、去年は岩ちゃんと同じクラスじゃなかったし。

……まあ、その時出会った女の子が、

あの西宮ちゃんに似ているんだ。

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