ついてけない！？こんな日常V２ (ページ14)

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ヒロインは誰だページ14

「とりあえずまずは女子役から決めるから」

そう言い急きょ体育館を借りてオーディションが始まった。

風丸やスタッフが机に並んで座り、目の前にはオーディションをやる生徒のためにイスが一つ置いてある。

オーディションをやる生徒と言っても１６組の生徒だけだが。

そして始まったオーディション。一番最初はみどりからだ。

「ちーっす！あたしはみどりだってばよ」

「うんそれパクリだよね」

さりげなく突っ込む風丸。

「まぁいい。そこに置いてある台本を読んで」

「あいっす！えーっと・・あ、あのね・・私ずっと言いたかったんだ」

なかなかの演技だ。

「ずっと言いたかったんだ・・早くクビになれよ吹雪ーーー！！」

「いやちょっとまてーーーい！何関係ないこと言っちゃってんの？そんなこと書いてないでしょ？」

「うるせーなぁ。あたしはずっと吹雪にこのことが言いたかったんだよ」

「いや別にここで言わなくてもいいじゃん吹雪さんもここにいないんだし」

「ちっケチな監督だな」

そういい渋々戻っていくみどり。そして次の生徒は葵だ。

「空野葵です！ポケモソゲットだぜ！」

「うんだからそれパクリだよね。もういいから早く台本読んで」

「はいはい。あのね～ウチ、どうしても勇樹君に言いたいことがあってー」

「待て待て待て。だからそんなこと書いてないってば誰だよ勇樹君って」

「架空の人物に決まってんじゃんアレンジしたの」

「そうゆうのいいから！君も却下。次！」

そして次の生徒はAだ。

「どーもーAですぅ～ヤバくない～？」

「いや何がだよ普通に自己紹介できないの？」

「はぁ？そんなのアレの事に決まってんじゃん～ジマでバカじゃない？ちなみにこれはブス子先輩のモノマネなんだけどぉ」

「だから誰！？ブス子先輩って。それにアレって何のこと？俺たち初対面だよね？もういい君も却下。次」

そして次の生徒は道子だ。

「初めまして道子です」

ようやく真面目そうな生徒が出てきたので風丸も期待している。

「ではいきます。あ・・あのな・・ウチずっと言いたかったんやけど・・健君の事・・嫌いなんやわ！」

「いやまってーーい！そこ決めるとこでしょ！なんで嫌いなんて言うの？せっかくいい感じだったのにどうすんの」

「だってウチ健君なんて知らんし思ってもないこと言いたくないわ」

「いやそれ役者の基本だから・・もういい。女子は後回しで男子から決める」

というわけで男子のオーディションが始まった。