リップグロス1 ページ15
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※友達が登場します。
お手数ですが、目次ページでの友達の名前設定をおすすめします。設定の無い場合は「咲季」になります。
Aもたまには化粧すれば?と、友達の咲季ちゃんとカフェでお茶している時にふいに言われた。
「……したことあるよ?」
「……それは、スケートの時の話でしょ!?」
「そ、そうだけど」
「違うくて!ああ言う、私強い!みたいなガッツリしたのじゃなくて!」
「私強いみたいなって、別にいつもそんなんじゃないじゃん」
苦し笑いをすると「強い顔してるAも好きだけど」と返された。
高校の時からの友達の咲季ちゃん(ちなみに昌磨も同級生)は、スケートになんか興味ないとか言ってるけど、昔から私が出たテレビとかはチェックしてくれて次の日必ず感想をくれる。
「可愛かったよ」って。
スケートのことはよく分からないけど、出てる人の中でAが一番可愛かったよって。
照れるくらいに。
咲季ちゃん曰く「スケートは興味ない、Aが好きなだけ」らしい。
「もっとこうさ、ナチュラルで自然なやつ」
「面倒くさい……」
「だめ!Aだってもう立派な大学生なんだよ!それなのにいつまでも日焼け止めとパウダーだけなんて……ダメ!」
「でも、どうせしたって練習とかしたら汗ですぐ落ちるし……」
「今日もう練習無いんでしょ?」
「うん、今日は午前中に滑ってきた」
「じゃあ、問題ないよね」
ウキウキしながら、自分の鞄から大きな化粧ポーチを取り出した。こうなったら、もう止められないので大人しく言いなりになることにした。
「どう?」
しばらく、思うがままにされていると、終わったのか鏡を見せられた。
確かに、リンクに立つ時とは違う、同級生がみんなしているみたいなメイクで。
「なんか、唇がベタベタする……」
普段は塗らないグロスを塗られ、ツヤツヤと光る唇がなんだか慣れなくて触ろうとする。
「触っちゃダメ〜取れちゃうでしょ」
「だって、気になる……」
「ダメダメ、今日はそのまま」
そんなことをしている間に、咲季ちゃんが彼氏とのデートの時間になったとかで解散することにした。
ようするに、時間つぶしに呼ばれてたんだけど。
「Aは、これからどうするの?勝手に呼び出して、こんなこと聞くのもアレだけど」
「んー?昌磨のところ行こうかなって思ってた」
一瞬でめちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
ははっ、そうなるかなって思ってた。
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えん(プロフ) - いちごみるくさん» いつも読んで下さってありがとうございます。なかなか更新できず申し訳ないです。のんびりですが、また更新しますので、また読んでいただけると嬉しいです! (2019年4月2日 22時) (レス) id: 45961fa903 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - いつも見てます!いつもキュンキュンしてます!更新楽しみに、してます (2019年4月2日 9時) (レス) id: 2343d39908 (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - 蒼華さん» コメントありがとうございます!お返事遅くなって本当にごめんなさい(>_<)今、一つお話を書いているところなので、もう少しでこちらにもアップできると思うので、宜しければまた読んでもらえると嬉しいです! (2018年12月12日 23時) (レス) id: 3bc74a413c (このIDを非表示/違反報告)
蒼華 - とてもキュンキュンします!更新待ってます! (2018年11月7日 19時) (レス) id: e6c6cb75be (このIDを非表示/違反報告)
蒼華 - とてもキュンキュンします!更新待ってます! (2018年11月7日 19時) (レス) id: e6c6cb75be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いあ | 作成日時:2018年5月1日 22時