事実とは ページ40
太「…でも何故此処に?」
お父さんは不思議そうに首を傾ける。
貴「此処に、作が居るって言ってだんだ。
…でもいないね。期待して損したよ。」
俯いてあからさまに悄げる私にお父さんが聞く。
太「その、“さく”って人の漢字は?」
いきなり何を聞いてくるのだろう。
貴「えっとね、“作る”の作だよ…って、あれ?」
お父さんが口に手を当て考え込む。
なんで私は知って居るのだろう。
多分作自身はそんな事言ってなかったはずなのだが。
まぁ、難しい事考えても無駄だな。←
太「…もしかして…
いや、違ったらごめんね?その人って、
赤い髪に青い瞳で私よりも背の高い無精髭を生やした男性かい?」
…作の特徴そのまんまだ。
貴「なーんだ作の事知ってるんだ!やっぱり友達だったんだね!
いや〜さっき知らないなんて言われた時にはどうしようかと思っ 太「此処。」…え?」
お父さんは微かに震える指で《S.Oda》と刻まれたお墓をさす。
太「だから…
その人は、織田作はもう死んでるのだよ!!!」
…は?
貴「な、何言って…だって私は昨日の夜作と…。」
そこまで言って思い返す。
作は私に何と言ったっけ?
『俺は動かないからな。』
『住所?…無理だな。』
『俺とお前は近い所にいるが実際には遠い所にいる。』
『…頼みがある。彼奴は俺をを見れない。会えない。話せない。』
『いずれ、分かるさ。』
そうか。考えてみればわかっていたじゃないか。
本当にお父さんを救いたいなら作自身が救いに行けばいいだけで第三者の私に頼む必要なんてなかったのだ。
では何故私に頼んだのか。
…作は死んでいたから?
でも、でもだとしても!!
貴「じゃああれは何?、作の幽霊…?」
もう嫌だ。頭がパンクしそう。
お父さんは“作”のお墓を見つめ、黙ったままだった。
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なんか最近シリアス…ごめんなさいね…。
そろそろシリアルにしたい…。←ン?ナニカ?
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lease - エー◯ールが、wrwrd!にしか見えない…これは重症だw (2021年7月12日 21時) (レス) id: 9b89cbfb6e (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ティラミスさん» さすが、太宰親子、滅茶苦茶の無茶苦茶ですね笑笑。親子の会話も途中で、ズッコケだらけですし、滅茶苦茶面白いです♪♪。余談、中也さんの、子供!?はて、幼なじみか?? (2019年9月7日 0時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - ♪逢恋♪さん» わぁ!え、あ、ああ、ありがとうございますぅ!!更新がんばりまっす!! (2018年8月23日 17時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
♪逢恋♪ - え、やばいですやばいですやばいですやばいです(語彙量紛失中)めっちゃおもしろいです!ティラミス様の作っている作品全部おもしろいです!頑張って下さい! (2018年8月21日 9時) (レス) id: 24d497695a (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - 姫歌さん» 返信遅くなるかもしれませんがカモンです!!紹介!?わあ!!やったぁ!!禿げるぅ!!← (2018年8月8日 14時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティラミス | 作成日時:2018年7月6日 23時