中島敦の非日常 ページ5
敦sied
今日も朝から太宰さんは仕事に来ていない。
またか、と思う反面少しの不安を覚える。
別に何か根拠があるわけではない。
野生の感という奴か、太宰さんに拾われて八年ほどこの仕事をやっているがこういうの勘が外れた事はない。
敦「あの、国木田さん。まだ太宰さん来てないですね。どうしたんでしょうか。」
国「はあ?いつものことだろう?何だいきなり。」
まあ、そうなるよね。あの人日頃の行い悪いから。ははっ。←
そう考えるとあの人もう三十路か。三十路でこのサボり癖はヤバイ。←
国「嗚呼、でもあれだな。今日はアイツに溜まった仕事して貰うからな。敦、お前行ってこい。」
何に、とは言わない。だってもうアレでしょ?太宰さんを拾ってこいってことでしょ?
ああぁぁぁぁぁああやっぱりこうなった。
いっそ言わなければ…いや、優しい僕にはそんなことできない!←
敦「…行って来まーす。」
はぁ…でも今日は何かが起こる気がする。
あ、こういうのをフラグって言うのか!←メタイ
敦「あれ?いつもならここで流れてるんだけどな…。」
いつもの川に行っても彼の姿はなく。
その時だった。
パァン!
一発の銃声が聞こえたのは。
敦「!?」
しかしそれは僕の虎の耳を持ってしてもギリギリ聞こえるぐらいの音だった。
敦「はぁ、はぁ…っはぁ、確かここら辺から聞こえたはずなんだけど。」
さっき銃を乱射するような音まで聞こえた。
多分これはただ事じゃあない。
そして、見てしまった。
一人の少女と。包帯の手。
そしてその手は一人の少女の顔にかかっていた包帯を解くように滑り落ちていった。
多分その手の主など、顔なんて見なくても分かる。
ー太宰さんだ。
僕は何故かこの光景を綺麗だと思ってしまった。
もしこれで落ちていったのが僕の見間違いでなく、太宰さんならーはたまた違う人であってもーであったならば今すぐに海に飛び込みでも助けなくてはならない。
何故ー
呆然と見ていると、いきなり目の前の少女が振り返った。
ーオッドアイ?
片方の目は、まるで太宰さん。もう片方は、どこか作り物めいた、青色の瞳。
え、ちょっと待って?この子、
太宰さんにそっくり…?
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lease - エー◯ールが、wrwrd!にしか見えない…これは重症だw (2021年7月12日 21時) (レス) id: 9b89cbfb6e (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ティラミスさん» さすが、太宰親子、滅茶苦茶の無茶苦茶ですね笑笑。親子の会話も途中で、ズッコケだらけですし、滅茶苦茶面白いです♪♪。余談、中也さんの、子供!?はて、幼なじみか?? (2019年9月7日 0時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - ♪逢恋♪さん» わぁ!え、あ、ああ、ありがとうございますぅ!!更新がんばりまっす!! (2018年8月23日 17時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
♪逢恋♪ - え、やばいですやばいですやばいですやばいです(語彙量紛失中)めっちゃおもしろいです!ティラミス様の作っている作品全部おもしろいです!頑張って下さい! (2018年8月21日 9時) (レス) id: 24d497695a (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - 姫歌さん» 返信遅くなるかもしれませんがカモンです!!紹介!?わあ!!やったぁ!!禿げるぅ!!← (2018年8月8日 14時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティラミス | 作成日時:2018年7月6日 23時