【太宰治】この度タイムトラベルして父が生きてる未来を作ることになりました。誰か異議ある人はてぇーあーげてぇー！

武装探偵社じゃない、物騒探偵社だ！（迷言） ページ14

作は消えてしまった。

…なんでこんな面倒な事になったんだろ…。


貴「本当、なんでお父さん、死んじゃったの？」


父なら、こうなる事は分かってたんじゃないのか。


結末を、知っていたのではないか。


今となってはもう、わからない。



私の独り言は誰にも聞かれることもなく、私の意識と共に消えていった。









はっ、として目を開ける。

貴「此処は…？」

なんか脇の所に違和感…見おろすと、古めの銃が二丁収まったホルスター。

こういうの、なんていうんだっけ…

ダブルショルダーホルスターって言うはず…

まあいいんだけど…

目の前の赤い煉瓦造の建物。

これは…

貴「探偵社…？」

理解が追いつかず立ち尽くしていると、

中から人が出てきた。

あの白髪…

貴「中島さん！？」

くるりと振り返る中島さん。

しかし私を見て不思議そうな顔をする。

敦「えっと…？何処かでお会いした事が…？」

おっと、ここは8年前だった。

貴「えっと、太宰治はここに居ますか？」

敦「太宰さん？え？社内におりますけど…？」

もうここまで来たらごり押しだ。

貴「会わせていただけませんか？」

敦「え、わ、わかりましt…。」

なんか中島さんが私を見て固まった。

貴「どうしたんで…。」

私も自分を見おろして気がつく。

敦「血だらけ…。」

なんでホルスターには気付いたのに血だらけなのには気づかなかったんだろう私。

もう私訳あり感満載じゃん。

そんなお尋ね者に関わるとか物騒じゃん。

あ、いいのか。武装探偵社って物騒なんだって国木田さんが言ってたな。

もういっその事物騒探偵社に改名しろよ。←

敦「…取り敢えず中にどうぞ…。」


もう中島さん引いちゃってるよ。


第1印象最悪だな。

中島さんは失礼だった→←行先は8年前

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