無事に一晩たちました。 ページ34
太宰side
皆様おはよう太宰治だ。
あれから一晩たち、無事?朝を迎えた私なのだが一つ言いたいことがある。
貴「…でね、それが面倒くさいわおもんないわでさ…?
…ねーえー太宰くぅーん?きーてまーすかぁー?」
太「…。」
Aが朝からずっとこの調子なのだ。
面倒なのは君だよ、と言いたいのをグッと堪えて話は無視を決め込んだ。
因みにここはAの執務室で、私とAと菖蒲さん以外誰もいない。
菖蒲さんはというと、静かにひっそりと部屋の隅に立っている。
正直言って怖い。←
貴「ねぇーだーざーいーくーんー!!お話しよ!!
ね?ね?ね?」←
一体お前の精神年齢は何歳なんだと問いたくなる。
貴「…太宰君。それは酷いよ。仮にも命の恩人だよ?あのまま彼処にいたらどうなってたか分かってる?
アレだよ?あんな事やこんな事されちゃうんだよ?
君はそっちの方が良かったっていうのかい!?」
ダンッと机を叩い糾弾してくるがあいにく…その、ねぇ…
太「もう手遅れだったのだけど。」
ふぅ、とため息を交えてこぼした私の言葉にAがピキリと凍った。
貴「…ぇ?」
太「ん?」
ふと振り返って菖蒲さんを見ると、それまで静止状態だった彼女も目を見開いて此方を見ていた。
あれ、私なんか変な事言っちゃった…?
貴「…菖蒲。」
菖「はい。」
貴「やっぱ彼処の闇オークション関わった奴、殲滅すっか。」
菖「御意。」
…ん?
太「え?ちょっ!何言ってんの!?」
今度は私がAに問い詰める形となったが気にしない。
貴「んー?んーだってねぇ。大事な大事な私の太宰君(笑)があんな奴等に【ピー】されたり【ピーー】されたときたらもう潰すしかないでしょ?」
太「あ、いやそこまでいってないからね!?」
というか(笑)ってなんだ。←
あ、【ピー】の所はご想像にお任せします。
ヒント エゲツない←
貴「と、言うわけで私は行ってくるよ!大人しく待っててね!」
パタン、とドアを閉じて二人とも部屋を出て行った。
シンと静まる部屋。窓も無ければ防音設備も完璧なので騒音等はほぼ聞こえない。
本当、あの子嵐みたいだなぁ、なんて考えながら備えてあるソファに座った。
どうせ脱走出来ない(頑張れば出来るが時間がかかる)様に施してあるし、無駄な足掻きはやめよう。
パソコンを弄ってこの組織の情報を頭に詰め込みながら待つ事にした。
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すずめの甘味処 - ギャグに走ってもらいたいなぁ、なんて…面白いです!がんばってくだされ! (2020年7月17日 19時) (レス) id: 3e254a9c48 (このIDを非表示/違反報告)
りすまる - 面白かったです!一人で笑っていたら友達に引かれました (2019年7月2日 23時) (レス) id: fedb7cbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - ティラミスさん» なんかすごくハマりました!更新とかされないんですか? (2019年7月1日 18時) (レス) id: 55a36c66c1 (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - 銀桜さん» 久々の更新でビクビクしながら出したので、そう言っていただけると嬉しいです…更新頑張ります! (2019年4月2日 10時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
ティラミス(プロフ) - Noirさん» 番外編遅くなってすみませんでした(土下座)ついてきてくれるんですね…本当ありがとうございます。気長にお待ちください!! (2019年4月2日 10時) (レス) id: cc157233ce (このIDを非表示/違反報告)
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