絶対的オンナノコ (ページ10)

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「悪いけど、一緒に帰るのも気に食わない」

「…え？」

初めて向けられた敵意に、鳥肌が立った
男はあたしみたいな女の子に敵意向けるとは思ってない
聞き返してやろうと思ったくらいに驚いた

「君みたいな子嫌いなんだよね」

「何それ、」

「その辺の男は君みたいな子がタイプでチヤホヤされてきたんだろうけど俺は違うそれだけ」

「…可愛いから仕方ないじゃん。あたしがいつチヤホヤしてって言ったの？」

佑亮君に若干詰め寄ってみる

あたしが何したって言うんだ
嫉妬じゃん、嫉妬！
佑亮君よりあたしがモテてるから！

「…佑亮君はあたしを可愛いって思う？」

「性格抜いたらね」

「やっぱ可愛いんじゃん！男はやっぱ好きなんだよ！仕草とか！顔とか！だって…」

「うるっさいな！！わんわん喚くの止めてくれない？！」

な、何？！
なんであたしが怒られなきゃいけないの？
てか、なんであたしと一緒に歩いてるわけ？

「俺、電車の時間あるから帰りたいんだけど！君のくっだらない話に付き合ってる暇ないんだよ」

「な…！」

「帰るからな」

ポカンとするあたしを余所に、駅に向かっていく福田佑亮

その背中を睨みつけながら
２度と会いませんように…そう思った