絶対的オンナノコ (ページ14)

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授業が終わって１人でフラフラと教室を出た

いつもなら強制的にお喋りに混ぜられるけど昨日の飲み会でのことであたしは腫れ物扱い

まぁ、女の媚びの売り合いみたいな気持ち悪いトークに混ざりたくないし

「あ、Aちゃん。今講義終わり？」

「うん。今終わったばっかり」

「じゃあ、ちょっとさ近くにあるカフェでお茶しようよ」

「え！行く行く！」

あたし、あんたの名前知らない
でも奢ってくれそうだし、それにあたしと過ごしたいだけだろうし

お互い得だよね

隣に並んで歩くと、ペラペラと喋る彼に聞いたふりをしながら頷いた

「…」

話に興味がなくて、視線をウロウロさせた
つまんない

ふと、視線を動かした先に知った顔がいた
福田佑亮
よく目に付く、目立つし

そんなことより、福田佑亮はあんな無愛想な表情を浮かべた奴とは思えないほど人懐っこい笑顔を浮かべてた
優しい目で、大きく口を開けて

「…」

どうしてあたしには笑わないくせに
行き場のない気持ちがモヤモヤと溜まった
あっちはきっと愛想笑い
本当の福田佑亮は笑わない、んだと思う
飲み会の時もそーだったじゃん

「ごめん。あたし、用事あったんだ。また今度お茶しよう」

「え！？」

早歩きで、友達と話す福田佑亮に近づいた