星と陽 ページ8
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星がよく見える夜だった。
昼寝のしすぎで体力を持て余したマサキが、
公園で開催される夜公演のスクリーンショーが見たいと騒ぎ
５人でぞろぞろと夜道を歩くはめになった。
診療所で一日を過ごすマサキは情報通のおっさん達が話し相手。
俺たちにとって面倒な情報も、 きっちりキャッチしてくれる。
道行く人に光で見せる映像を
和とマサキはうっとり眺めて
満足そうだった。
翔くんも興味がなかった訳ではないんだろう…。
家を出るまでは乗り気ではなかったけど
光の動きをぼんやりと最後まで眺めていた。
「きれいだったね」
「楽しかったー」
ご機嫌なチビたちとの帰り道
俺たちも気を緩ませていた。
突然、
耳をつんざくような銃声。
俺の視線の先には、引き金を引いた男と、
鎖に繋がれた少年。
その銃弾に撃たれたであろう小さな体が弾かれ
倒れた先は、
翔くんの足元だった。
「っ、翔さんっ！」
ジュンが翔くんを。
俺はマサキと和を。内におさめて
流れ弾に警戒したけど
撃った男は自分のスレイブを始末することだけが目的だったようで、
狂ったように乱射するようなことはなく、
鎖の先の動かなくなった体を見ると
舌打ちとともに立ち去って行った。
「う、うわーん；！」
マサキの泣き声で
まるで止まっていたかのような時間が流れはじめ
「ケホッ…」
翔くんも、ジュンの腕の中で
小さな咳とともに息を吐き出した。
「…和、」
まだ瞬きもできてない和の背中をたたく。
「和、息しろ。ほら。」
「…コホッコホッ…っ…」
「大丈夫か？」
なんとか頷いた和の手を引いて
泣き続けるマサキを抱えて
もう一度家へと足を進めはじめたふたりの背中に続く。
「和、見るなよ。こっち向いとけ。」
翔くんを目で追おうとした和の目に危うく映りそうで、
あわてて牽制した。
明日の朝までには、団体が片付けに来るだろう。
日常茶飯事。また何事もなかったかのように
この道にも朝が来る。
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碧月(プロフ) - エミーノさん» 和くん、復活！笑 送り迎え、まるで幼稚園に通うかのよう( ´艸｀)朝の時間がいままでのようにはいかず、バタバタしたりするんだろうなぁ＾＾こちらこそお付き合いいただきありがとうございました♪ (2018年8月19日 0時) (
レス) id: f696cd14b5 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - ちえさんさん» こんばんは。コメント嬉しいです＾＾不器用というかズレているというか、ぎこちないしそれに気づいていないところもあるふたりに、よかったらこれからも付き合ってやってください(*´ ｀*)こちらこそありがとうございました♪ (2018年8月19日 0時) (レス) id: f696cd14b5 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 桃羽さん» あのタイミング…和くんの胃に危うく穴があくところでした。キリキリ。圧倒的に言葉が足りない＞＜ちょっとギリギリのとこ歩いた感のあるふたりでしたが、なんとか無事…(*´ ｀*)桃羽さんいつもありがとです＾＾ (2018年8月19日 0時) (レス) id: f696cd14b5 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 江さん» 「マスター以外なにもない」という感覚に危機感は持ってた翔さんが腹をくくるきっかけになりました。和くん、なんの授業選択するのかなー(*´ ｀*)なんだか楽しい事があるといいですよね＾＾江さん、ありがとでした♪ (2018年8月19日 0時) (レス) id: f696cd14b5 (このIDを非表示/違反報告)
エミーノ(プロフ) - かずくんが笑えて良かった！かずくんが嬉しければ、しようさんも嬉しいはず。送り迎えができる日だけっていうのも、かずくんが大事にされててほっこりでした。ありがとうございました。 (2018年8月18日 20時) (レス) id: 0d7547df4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
作成日時：2016年2月5日 20時
