９ ページ26
*K
リビングのテーブルに
新聞と封筒を置く。
迷って迷って。。
でも、捨ててしまう勇気はなくて。
苦し紛れに、
封筒は新聞の下に隠した。
そう時間は経たずに
自室から出てきた翔さんがそれに気づいて
新聞と、
もちろん封筒も、、持って、
また部屋に入ってった。
…。。
ふわふわする。
身体が。頭が。
どうしよう。
もういらないって。必要ないって。
団体に預けられたら…。
翔さんと、離れなければいけなくなったら…。
「和。」
「っ、はいっ；」
ふいに呼ばれて、大きな声がでてしまって
ふりむくと
小さな紙袋を机に置いた翔さんは
もう夕食前の時間なのに僕にコーヒーを淹れるように言った。
「和も、何か飲め。
話がある。」
「…は、い、、」
話…。
話…。
ふらふらする身体で
お湯を淹れるために
背伸びをする。と、、
「っ！あつ…；」
「おいっ；」
全然的外れな方に注ぎ出たお湯は
僕の右手に滴った。
「なにやってんだよ；」
「すみませ…っ、わっ；」
翔さんに抱えあげられて
あっという間にシンクの横に座らされた。
「手ぇ出せ。早く。」
掴まれた手が流れる水に当てられて
ずきずき、ひりつく。
「ーっ；いた…；」
「……これくらいで涙目になってる奴が、
俺の前に出るんじゃねーよ…」
「っ！！
すみませんっ…；」
弱められた水圧にしばらく浸けられて
翔さんのため息と一緒に水が止まって、
そのまま正面で見据えられた。
キッチン台に乗っているせいで
いつもより目の高さが、近い。
「和、、団体のプレスクールに行ってみないか？」
やだ。いやだ。
「やです。しょうさん…。いやです…。」
目の前の、翔さんの服を掴む。
「お願いです。嫌です。」
もう、涙が落ちる。
うつむいたら、おでこが翔さんの胸についた。
.
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碧月(プロフ) - エミーノさん» 和くん、復活！笑 送り迎え、まるで幼稚園に通うかのよう( ´艸｀)朝の時間がいままでのようにはいかず、バタバタしたりするんだろうなぁ＾＾こちらこそお付き合いいただきありがとうございました♪ (2018年8月19日 0時) (
レス) id: f696cd14b5 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - ちえさんさん» こんばんは。コメント嬉しいです＾＾不器用というかズレているというか、ぎこちないしそれに気づいていないところもあるふたりに、よかったらこれからも付き合ってやってください(*´ ｀*)こちらこそありがとうございました♪ (2018年8月19日 0時) (レス) id: f696cd14b5 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 桃羽さん» あのタイミング…和くんの胃に危うく穴があくところでした。キリキリ。圧倒的に言葉が足りない＞＜ちょっとギリギリのとこ歩いた感のあるふたりでしたが、なんとか無事…(*´ ｀*)桃羽さんいつもありがとです＾＾ (2018年8月19日 0時) (レス) id: f696cd14b5 (このIDを非表示/違反報告)
碧月(プロフ) - 江さん» 「マスター以外なにもない」という感覚に危機感は持ってた翔さんが腹をくくるきっかけになりました。和くん、なんの授業選択するのかなー(*´ ｀*)なんだか楽しい事があるといいですよね＾＾江さん、ありがとでした♪ (2018年8月19日 0時) (レス) id: f696cd14b5 (このIDを非表示/違反報告)
エミーノ(プロフ) - かずくんが笑えて良かった！かずくんが嬉しければ、しようさんも嬉しいはず。送り迎えができる日だけっていうのも、かずくんが大事にされててほっこりでした。ありがとうございました。 (2018年8月18日 20時) (レス) id: 0d7547df4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧月
作成日時：2016年2月5日 20時
