この人本当は黒いんです。2（緑）

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｢っえ〜、？……(笑)｣







ふわふわ笑い合ってたのに、




不意に真剣な眼差しで私を見つめる安田さんに、少し時が止まったような感覚に陥る。








｢そうですねぇ〜…安田さんはいい男です！♪｣







それでも酔っ払った今、頭を働かす方が難しくて何となくそう返す。







安田｢ほぉか〜♪｣(ﾌﾜｯ､)



｢はいっ！良い飲み友達ですっ♪｣







すぐに安田さんもふわっと笑顔になって何事も無かったようにお酒を口に流す。







安田｢そろそろでよかぁ？｣



｢っあら、もうそんな時間ですかぁ？｣



安田｢そやな〜ぼちぼち…｣



｢行きましょおか！｣(ｶﾞﾀ､)








安田さんの一言で帰り支度をさっさと始める。




楽しい時間はあっという間っていうのはこういうこと〜…。





そう割り切ってダラダラしちゃわないように撤収を早くする。






.






店員｢ありがとうございましたー！！｣




安田｢ふはー、飲んだなぁ〜っ｣



｢そですねぇぇ〜しんどぃぃ〜…｣(ﾌﾗﾌﾗ)








家の近くで飲んでたから、家まで歩いて帰る。







｢はぁ〜…っ(ﾋﾟﾀｯ)｣



安田｢…？Aちゃん？｣



｢まった、…｣(ｺﾞｿｺﾞｿ)








お酒の熱が一気に冷めるように顔色が変わる。






…やっべぇ、




今日向日葵の家行く予定だった…(汗)






携帯をみると怒涛の50件の通知が、(汗)





もう終電もないし、タクシーで向日葵の家行くまでのお金なんてないし、





何より、





……家の鍵がない。







向日葵に そのまま忘れて自分の家帰るんじゃないよっ！ って冗談で鍵取りあげられたまま、返してもらってなかった…(汗)






さい、あく…(汗)







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