【ダンまち外伝】の二次創作。６ ダンジョンに団長を求めるのは間違っているだろうか ６《仮・完結》

涙 ページ14

「A！！
起きてくれ！！」

僕は、
大量の食人花のモンスターと
戦闘の最中、
地面に倒れ込んだAの両肩を揺らす。

「A！！」

「……騒々しいな……お主は……
【ロキ･ファミリア】の団長……
だったか？」

僕の背筋に稲光のように寒気が走った……
脳は膨張するような、
収縮するような感覚がする。
声を絞り出して言葉を発した……

「……A……Aじゃないのかい？」

フッ……と目を瞑り微笑を浮かべた
僕の知らない女性がいた……
その女性は立ち上がり……

「わかるであろう？
【ロキ･ファミリア】の団長。
私は、Aなどではない。
我が名は……ウラノツクヨミ。
邪天界の上級神である」

！！？

……僕の脚は、
小柄な僕を支えきれないほどに、
力が入らずに……その場に膝を着いた。

「そのように地面に
屈していてよいのか？
モンスターが大量におるぞ？
……さて、私にもすることがある……
ここに……ダンジョンに用はない。
さらばだ……
【ロキ･ファミリア】団長。

『転移光陣！！』」

光の魔方陣を展開した彼女は
フロアから……ダンジョンから姿を消した。

ポッ……

ポッ……

ポトッ……

ポトッポトッ……


「……A……A―――！！」


地面にこぼれ落ちる……
涙を流しながら僕は叫んだ。

……その声は、

……ただ虚しく階層に響いた……

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