深紅の力 ページ22
「貴様―――ッ！！」
マァムが左胸をフィーアに
短剣で突き刺されて、その場に倒れ込んだ後……。
マルスは、右腰に帯びていた剣を
左手で柄を握り、抜剣してフィーアに跳びかかった。
「はあ！！」
マルスはフィーアの首に向けて、
「遅いわ、遅すぎると女の子に
飽きられちゃうわよ♡
坊やにはまだ早いか♡」
余裕で鋼の剣を後方へ回避するフィーア。
「マァム！待ってろ！今、治療を！
ベホマ！」
ポップはマァムの傷の治療を回復呪文で試みる。
しかし、
「回復呪文も使えない！？
くそっ！ベホマ！ベホマ！ベホマ――！！」
そこにメルルが前線へと出て来る。
「私がやってみます！ベホイミ！
！？私も……回復呪文が使えない！？
いえ、それどころか……これは……。
いけない……このままではマァムさんは……！！」
「マァム！しっかりして！！ベホマ！
……私も使えないみたいね……」
マァムのためにメルルと共に出て来た
レオナが唇を噛む。
「ブス魔族！貴様の仕業だろう！
一秒でも早く貴様の能力を解除しろ！」
マルスはブス魔族……フィーアに要求する。
「！？誰がブスなのかしら？坊や♡」
フィーアの表情が少しだけ厳しくなる。
「貴様に決まっているだろ！ブス！」
「坊や……死にたいの♡」
「死ぬのは貴様だ！メス豚！！」
「坊やの死亡決定ね♡【マヒャド】♡」
「【メラゾーマ】！！」
マルスは右手で火炎呪文を放ち冷気を防ぐ。
「！？なんでアンタ……呪文が使えるの！？
アタシの魔竜紋の特性は
【能力完全封印】よ！？全員、紋章の光を浴びたはず！
闘うことはできても、呪文や特技は
封印されているはずなのに！？」
「僕の……僕……の……ぼ……“オレ”の……力なら、
与えられた紛い物の紋章の力程度、打ち消すことは
『イージー』なんだよ……低レベルのザコ魔族が……」
「なっ！？それは！！」
魔竜騎士フィーアの瞳には、
深紅に光る物が映っていた。
「額に、深紅の……紋章！？まさか……！？」
「色は深紅だが……オレの紋章の名は……。
いや……貴様に引導を渡してから教えてやる。
冥土の土産にな……。
轟け……冥府の雷光
絶ち斬る剣閃……【ジゴスラッシュ】」
紫色の電撃を纏った鋼の剣が、
フィーアの首に真一文字に剣閃を走らせた。
その後に、フィーアの首は宙を舞った……。
「オレの【アビスの紋章】に、負けはない……」
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あすと(プロフ) - やっさんさん» コメントありがとうございます。原作の設定が色濃く出ていますか？それなら喜んでいいのでしょうか？ありがとうございます。この先はありがちな王道展開がありますが……どの程度の表現にしようか迷っています（苦笑） (2022年2月9日 21時) (
レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - ・・・😑。3賢士なんだか、きな臭い(ーー;)。権力の中枢が、ドロドロの、メチャクチャ、これは、原作の、設定を色濃く出していますね(^^♪。なんだか、ヤバそうだぞ(ーー;)。 (2022年2月9日 21時) (レス) @page48 id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» はい！応援しています！！！ (2022年2月9日 19時) (レス) id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - みおさん» ありがとうございます。それでは予定通り進めますね。よろしくお願いします。コメントはこれからも自由にしてください。 (2022年2月9日 17時) (レス) id: 53a773bcd5 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - あすとさん» そ、そんな！！変なコメントしてしまいすみません…あすとさんの作品が私は大好きなのでこれからどんな展開でも見ますから！！安心して下さい！！それと更新頻度が早くてもう超嬉しいです！！無理しないでくださいね！！ (2022年2月9日 9時) (レス) @page47 id: 8246f3ea16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2021年10月10日 1時
