【ダンまち外伝】の二次創作。２ ダンジョンに団長を求めるのは間違っているだろうか ２

換金 ページ28

「僕とリヴェリア、ガレスは
《魔石》の換金に行く。
みんなは予定通り
ここから各々の目的地に
向かってくれ」

階段の周辺で
フィン、リヴェリア、ガレスの３人を
前方にしてミーティングをするロキ・ファミリアの面々。

階段を１段だけ上がり団長のフィンが指示を出した。

「換金したお金は
どうかちょろまかさないでおくれよ？
ねぇラウル？」

「あっあれは
魔が差しただけっす！？
本当にあれっきりです！団長っ！？」
ラウルが慌てて釈明する。

「ははっ、じゃあ一旦、解散だ」

＊＊＊＊＊

【ダンジョンから回収した資源は
冒険者管理機関(ギルド)や[ファミリア]に
買い取ってもらうことができる

とりわけモンスターから抽出される「魔石」は
加工することで様々な魔石製品となる

オラリオの街を照らす「魔石灯」

発火装置や冷凍器など
魔石製品は
今や日常生活に欠かせない存在であり
当然、世界中からの需要は高い

ギルドはその魔石の利権を独占することで
莫大な巨富を築き上げ

オラリオもまた
世界一の魔石製品輸出都市として
大陸の一国家を遥かに凌ぐ発展を遂げた】

＊＊＊＊＊

「さ、私達も行くわよ！
間違っても道中
「ドロップアイテム」を盗まれないでよね」

ティオネをリーダーにクエストパーティの５人で
換金に向かうA達。

「[ロキ・ファミリア]にケンカを売る人は
流石にいないんじゃあ……」
レフィーヤが現状を指摘する。

「用心よ、用心」

(ファミリアに入っている者なら
あたしが、ステイタスを読み、
それをもとに捜索できるけどね……
盗みに気づけないとダメだけど……
このメンツが盗みに気づけないわけがない……)

Aは心の中で呟いた……

【「ドロップアイテム」
灰化せずに残ったモンスターの一部は
主に武器や防具の素材として使用される

ギルドでも
換金できるが
あくまで安全と信頼の最低価格

高値で買い取ってもらいたい冒険者は
買い叩かれるリスクを承知で
商人や商業系[ファミリア]との交渉に出る】

「交渉か……こういうの苦手っぽいな、あたし……」

「Aは、正直者だからねー！！
あたしも苦手だよ！！」

ティオナが元気よくAに応える。

「ティオナはいつも明るくて……うらやましいな……」

Aはポツリと言葉をこぼした。

ティオネの交渉→←ロキ・ファミリア

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