アマゾネスの狂気 ページ49
ズブッ！！！！
素手の右手を
新種の芋虫型モンスターに
めり込ますティオネ。
「じたばた……」
ブチブチブチ
新種の身体をえぐりながら
魔石の位置を探る。
ジュウウ……
溶解液がティオネの右腕を焼いていく……
ブツ！！
新種の魔石を発見し右手がそれを力強く掴む。
「してんじゃねぇ！！」
ブチィィィ！！
と右手を新種の身体から引き抜くティオネ。
ザアアアアと新種のモンスターは消滅していく。
ジュウウウ……ティオネは溶解液で負傷していくが
その顔は鬼神の如く、自らの破壊衝動を宿していた……
次はどいつだ!?
＊
「レフィーヤ！！
精神力(マインド)を消耗しとるのに
無理をするでない！」
ガレスがレフィーヤの心配をする。
「だけど……！今の私でも
敵の撹乱くらいはできるはずです！
(私でもきっと、みんなの……
アイズさんの助けになれるはず……！！)」
先を急ぐレフィーヤの前に
木にもたれかかり全身を負傷した
ティオネがズルゥと現れる。
「レフィーヤ……万能薬(エリクサー)ある？」
ドロッ……っと溶解液が身体中にまみれていた。
「えっ……ティ……ティオネさん！！？」
顔を青ざめて驚くレフィーヤ。
「いかん！！レフィーヤ！！
ありったけの万能薬をかけるんじゃ！
ラウルはワシと周囲の護衛につくぞ！」
バシャバシャ……
レフィーヤが万能薬を、上裸のティオネの頭の上から
全身にかける。
「ティオネ！！」
デスペレートを片手にティオネの状態を確認するため
駆け寄るフィン。
「団長……！」
ティオネの様子を見て
フィンは険しい顔になる。
「……！」
フィンのその表情と心中を察して
ティオネは両腕でバストを隠し、頬を染めた顔を背ける。
「無茶をするな……」
パサ
フィンは纏っていた衣服の一部を
ティオネの両肩に優しくかける。
「団長……！」
「話はここを切り抜けてからだ……覚悟しておけ」
「はいっ❤お待ちしてます❤」
フィンの心遣いに、デヘェとなるティオネ
「…………はぁ」
険しい顔が崩れ、呆れ顔に変わるフィンの表情。
ティオネのリアクションに
レフィーヤも若干、引いてしまう……
「何でティオネさん、
腐食液、食らって平気なんすか……」
左腕を三角巾で固定したラウルが素直な疑問をもらす。
「お主は気合いが足りんだけ……じゃい！！」
ガレスが双剣で地面を削り
その岩石を飛ばし、接近していた新種にぶつける。
「あっち(本陣)も体勢を立て直したようじゃな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすと(プロフ) - あづきさん» お○ち○り、は、おもちかえり。つ○ぺた、は、つるぺた。エ○は、えろ。寝○み、は、ねこみ。襲○たら、は、おそうたら、です。 (2019年7月4日 1時) (
レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - あづきさん» すみません。○の部分を書いたら規制がかかり、書けなかったので、○になりました。○の中身は、ほとんど下世話な言葉です。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あづき - ○の部分でなにを言っているかわかりません。ですが物語はおもしろかったです。 (2019年7月3日 21時) (レス) id: ad71e4aae4 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます。嬉しいです！！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - ストーリーの描写が素敵です！更新楽しみにしています!! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 37ccf3e8b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすと | 作成日時：2018年3月20日 3時
