油断 ページ25
クエスト出発前
[ロキ、ファミリア]
本隊キャンプ地
「何でしょうか団長？」
呼び出されたティオネはフィンに問いかける。
「僕やガレスは二班に入る。
一班の指揮は君がとるんだ。
君だけが頼りなんだ、
僕の信頼を裏切らないでくれよ」
ぎこちない笑顔でフィンはティオネに言葉を伝える。
「まっ 任せて下さい❤」
ガシッとフィンの手を握り瞳を輝かせるティオネ。
しかし……
「(不安だなぁ……)」
フィンの内心は不安感を消せていなかった。
「その信頼必ず応えてみせます！！」
「うん。頼むよ……それと……Aのことも……」
ティオネの顔に曇りが少しだけ出てしまう。
「はい。先輩として新人の面倒もしっかりとみます！」
＊
「右通路から四！奥からも合流！！
レフィーヤ！！
準備ができ次第すぐに合図を出しなさい！！」
「は はい！！」
パーティの指揮を懸命にとるティオネ。
[略奪者を前に弓を取れ
同胞の声に応え矢を番(つが)え……]
ロッドを正面に、地面と垂直に、ぎゅっと構え
レフィーヤは魔法の詠唱を開始する……
「詠唱を始めたわね……退屈だなぁ〜……
あたしも前衛に加わりたいな……」
ピシッ……
バガッ！！
「！！」
詠唱中のレフィーヤに
通路の側面から巨大蜘蛛のモンスターが
壁を破り、現れて襲いかかる。
「！？しまった！！油断した！！」
ガッ！！ ザン！！
「詠唱を続けなさい！！」
レフィーヤの危機を救ったのはティオネだった。
突然の出来事に恐怖を覚え震えているレフィーヤに……
「レフィーヤ！！」
「っ！！は……はい！
あ……っ！？え えっと
あれ？私どこまで……あっ魔法円が！」
あたふたあたふたとしていると
「これでおーわりっ！！」
ティオナの声が高らかに通路に響いた。
「え！？」
前方には通路を塞いでいたモンスター達の死骸と
レフィーヤに襲いかかったか巨大蜘蛛の残骸が
転がっている。
「A！！」
「な……何よ？」
レフィーヤの助けに入れなかったAを
ティオネは一喝した。
「何、突っ立ってんのよ！！
レフィーヤを守るように指示したでしょ！？」
「ちょっ……ちょっと油断しただけじゃん」
「油断してあんたが死ぬのは自業自得だけど……
今の油断は、仲間の、レフィーヤの死に繋がるのよ！！」
「そ……そんなに怒んないでよ……悪かったわよ」
「……なんで……あんたなんかのことを……」
パーティに重苦しい空気が漂う＿＿＿＿＿
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あすと(プロフ) - あづきさん» お○ち○り、は、おもちかえり。つ○ぺた、は、つるぺた。エ○は、えろ。寝○み、は、ねこみ。襲○たら、は、おそうたら、です。 (2019年7月4日 1時) (
レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - あづきさん» すみません。○の部分を書いたら規制がかかり、書けなかったので、○になりました。○の中身は、ほとんど下世話な言葉です。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あづき - ○の部分でなにを言っているかわかりません。ですが物語はおもしろかったです。 (2019年7月3日 21時) (レス) id: ad71e4aae4 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます。嬉しいです！！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - ストーリーの描写が素敵です！更新楽しみにしています!! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 37ccf3e8b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすと | 作成日時：2018年3月20日 3時
