当たり前 ページ26
「すっ すみません！！」
重い空気の中レフィーヤが
切り出した。
「わ……私……結局
何もできなくて……」
仲間達に謝罪するレフィーヤ。
「レフィーヤは悪くないよ……
私が守れていれば、魔法を撃てたんだから
ごめんね……」
Aも自分の過失を悔やむ。
「いーよ、レフィーヤ、A。
仕方ない。仕方ない。
こういう時もあるある」
ティオナは場の空気を軽くするため
明るくしゃべる。
「けど私の能力じゃ
みなさんの足を引っばるだけで……」
自分を卑下するレフィーヤにティオネが声をかける。
「落ち着きなさいレフィーヤ。
あんたの魔法の腕なら現階層のモンスターにも
通用するわ。自信を持ちなさい」
「そっ 撃っちゃえばモンスターなんて一発だって！」
デスペレートを鞘に納めながら
アイズは思う。
「(……うん レフィーヤは魔法に特化した
後衛魔導士型
私達とは役割が違う……
近接戦闘では私達に劣っていても
火力という点では5人の中で最も高い。
だからさっきはモンスターの接近を許した
私達のミス……
Aはダンジョンに潜るのは初めて……
ダンジョンというものを
わかっていなくて当たり前……
初めてでノーミスなんてありえない……)」
「アイズ？」
ティオナの放った言葉が
レフィーヤの、エルフのとがった耳を、ピクッとさせる。
「……レフィーヤ。あの……
ん………………
(何て言う……？)」
「……ハッ！
すみませんこんなところで泣き言なんて
私、魔石、拾って来ます！」
アイズにふかぶかと頭を下げて
モンスターの死骸に駆けて行くレフィーヤ。
「あ……」
声をかけることができなかったアイズ。
「レフィーヤ、魔石拾いは
二組に分かれて！
アイズとAと一緒ね！！」
少し声を張ってティオネは言う。
「……ティオネ！」
アイズの反応にウインクして返すティオネ。
「アイズ、伝えたい事があったら
何でもいいからしゃべってみればいーんだよ
上手く言えなくてもレフィーヤなら
わかってくれるって！
Aはミスをして当たり前！
だけど油断はダメ！
あたし達がフォローするから
経験を糧にして、早く成長してね！」
「ありがとうティオナ……」
「じゃっ、任せたからね！」
「警戒は怠らないこと！」
「うん
行こう、A」
アイズと共にレフィーヤのもとに
近づいていったA。
「(……よしっ……今後は絶対に油断しない！！)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすと(プロフ) - あづきさん» お○ち○り、は、おもちかえり。つ○ぺた、は、つるぺた。エ○は、えろ。寝○み、は、ねこみ。襲○たら、は、おそうたら、です。 (2019年7月4日 1時) (
レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - あづきさん» すみません。○の部分を書いたら規制がかかり、書けなかったので、○になりました。○の中身は、ほとんど下世話な言葉です。 (2019年7月4日 1時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
あづき - ○の部分でなにを言っているかわかりません。ですが物語はおもしろかったです。 (2019年7月3日 21時) (レス) id: ad71e4aae4 (このIDを非表示/違反報告)
あすと(プロフ) - 羽憐さん» ありがとうございます。嬉しいです！！ (2019年1月16日 20時) (レス) id: 28df93bc99 (このIDを非表示/違反報告)
羽憐(プロフ) - ストーリーの描写が素敵です！更新楽しみにしています!! (2019年1月16日 20時) (レス) id: 37ccf3e8b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あすと | 作成日時：2018年3月20日 3時
