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「ゲホッゲホッ」
「まーだ咳出るなぁ」
「これでもだいぶ治まったんだけどねぇ」
四郎との電話から１時間。
昼休憩だと言って病室へとやって来た二郎。
ぐったりとベッドに背を預けながら、時折重い咳を繰り返す五郎の胸を擦りながら渋い顔でつぶやく。
「ちょっと吸引するかぁ」
「や、だ…」
「すれば、ちっとは楽になるから」
吸入薬と酸素マスクの使用でガサガサの小さな声に、またちくりと胸が痛む。
主治医と連絡をとった二郎が、細い管を持って側に寄るとあきらめたように目を閉じる五郎。
「すぐ終わるからな」
「う、ぇ…ゲホッゲホッ…」
「…よし、えらかった」
目にうっすらと涙を浮かべ、歳のわりに細く薄い肩が揺れる。
そんな末っ子を労うようにぽんと軽く頭に手をのせると、それでもわずかに表情が緩んだようだった。
「もうちっとしたらしろが来るから、それまでちょっとでも寝られそうなら寝とけな」
「しろうは、いつ連絡したの？よく来るの我慢したじゃん」
「いんやー。ぶすくれて返事もしないで電話終わったからな〜とりあえず授業は受けてるっぽいけど」
「部活は１００パーサボるだろうね」
「だなぁ」
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にひひ - とっても面白かったです！ありがとうございました。 (2020年8月1日 7時) (
レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - にひひさん» お待たせして、申し訳ありません。ご希望に添えたかどうか不安ですが…リクエストありがとうございました。 (2020年7月31日 18時) (レス) id: fdcdcf1450 (このIDを非表示/違反報告)
にひひ - リクエストです。雨の日に発作が起き家の治療でも治らず病院へ発作が収まり家に帰るとまた発作がというお話をお願い致します。発作はどっちも大きいものでお願いします (2020年7月24日 17時) (レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
はちこ(プロフ) - にひひさん» ご期待に添えるものが書けるかどうか分かりませんが、それでもよろしければリクエストお受け出来ます。 (2020年7月23日 21時) (レス) id: fdcdcf1450 (このIDを非表示/違反報告)
にひひ - リクエストいいですか？ (2020年7月23日 15時) (レス) id: 6032ca778f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちこ | 作成日時：2020年4月23日 20時
