・ ページ30
お父さんと約束して肩にぽんと手を置かれた時、ふと笑うお父さんを見てなんだか今日は不思議な気持ちになってしまった。
なんだろう。楽しみなのに緊張してる。
だから、今日はお父さんに軽くハグをしてから手を振った。
近所の大きいショッピングモール。
服屋さんやお菓子屋さんが並んでいて全てが大きく見える。
雪「雑貨店広いね！」
可愛いキーホルダーや文房具、不思議なものが沢山並んでいて雪ちゃんも私も大興奮。
A「可愛い物がいっぱい！！」
さよ先生「ふふ、Aちゃん達目がキラキラしてる。」
ほとんどの人が抱っこされている中、私はさよ先生と手を繋ぎ、一生懸命に先生の歩幅に着いて行き、自分よりも背の高いテーブルだってめいいっぱい背を伸ばした。
A「さよ先生。あれ、お父さんに買ってあげたい。」
さよ先生「風車？」
プレゼントに選んだのは青と白の風車。
雪「風車にするの？雪、これにする！」
雪ちゃんは可愛い髪ゴムを色違いで2個選んでいた。
さよ先生「いいよ。お会計するからここ掴んでて。」
レジまで手を繋ぎ、さよ先生の服を掴む。
さよ先生「はい。Aちゃん風車。バッグに棒入れようか。」
A「はーい！」
さよ先生「お返事よく出来ました！歩き疲れたでしょう。抱っこする？」
A「大丈夫。先生おてて下さい。」
雪「私も、私もー！」
さよ先生の両手は二人の小さな手で埋まる。
バッグの隙間に入れている風車は歩く度に風に揺られてクルクルと回っている。
副園長「Aちゃん何買ったの？」
A「風車！さよ先生が買ってくれたの！」
副園長「良かったね。お父さん喜ぶね！」
A「うん///」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：緋色 | 作成日時：2021年10月3日 18時
