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次の日の夕方
仕事が終わってメンバー車で事務所まで戻っていた時
赤信号で止まったタイミングでふと窓の外を見ると
買い物袋を両手に持った女性の後姿が見えた
重そうだな…
そう思った時、曲がり角で女性の横顔が見えた
『え、渡辺さん？』
声に出た時にはもう体は動いてて
『ごめん！降りる！後で事務所行きます！』
車のドアを開けて走り出す
曲がり角を曲がると遠くの方に彼女の後姿が小さく見えた
『え、もうあんなとこまで…』
全力疾走と言っていいくらい一生懸命走った
彼女に声を掛けると当たり前だけど驚いてて
奇遇ですねなんて言うから追いかけてきた事を伝えた
彼女にフラフラしてたから心配だったって言ったけど
それは嘘
心配とかそういう事を考える前に、体が勝手に彼女を追いかけてたんだ
自分の取った行動がよくわからなくて
それを隠すように彼女から荷物を奪ってスタスタと歩き出した
なんでこんなに彼女の事が気になるんだろう…
こんな感情、今まで感じた事がないからわからない
彼女の家に着くまでいろいろと話した
歳や、出身、好きな食べ物等
よくある質問
お店で働いてる時は他の常連さんと話してる姿は見てたけど
俺とはあまり会話がなくて
今までこんなに話した事なかったから
俺が人見知りしてるって気付いて遠慮してくれてたのかもしれない
最後の質問はどんな映画を普段見るかっていう質問だった
これを言ったら引かれるかもしれない…
悩んだけどアニメが好きな事を言ってみた
引かれたら終わりだな…
そう思ったけど彼女は興味津々におすすめを聞いてきてくれた
…ホッとしたのと同時にすごく嬉しかった
彼女と別れて事務所に向かう道中
いろいろと考えてみた
彼女と初めて会った時は苦手なタイプだと思った
でも通う内に誰にでも優しくて、気遣いができて、テキパキと働く姿がかっこいいと思いだした
そしてなにより、あの柔らかいフワリとした笑顔
あの癒される笑顔が好きなんだよなぁ〜…
…ん？好き…？俺が…彼女を？
これが人を好きになる感情だって事に気付いた瞬間だった
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rody(プロフ) - NANAさん» コメントありがとうございます！素敵な作品と言ってもらえてとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年3月29日 18時) (
レス) id: 43ca48f597 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - すごく素敵な作品で、更新がいつもすごく待ち遠しいです！第2章も楽しみです！ (2020年3月29日 16時) (レス) id: 6f30529bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rody | 作成日時：2020年3月27日 22時
