BAD END (ページ23)

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No.23 ページ23

パラッ…パラッ……

資料を次々と見ていく春子さん(仮)。

トントン

どんな反応をするのか…
みぃも、春子さん(仮)に釘付けになっている。

そして、春子さん(仮)は、軽く見終わった資料を
わざわざ揃えてから、ゆっくりと机に置く。

落ち着いた口調で言った。
春子「……こんな情報、聞いてくだされば、別に
答えたのに」

ニコッと笑う春子さん(仮)。

言葉や態度が少しとがってきた。

春子さん(仮)にとってなにかまずい情報が入っていたのだろう。

ふわふわした雰囲気を
後ろの焦る雰囲気が
打ち消している。

気が消せてない。

焦っている。

絶対に。

壮大「でも、本人の口から全て本物の情報が出て
くるわけではないでしょう？」

春子さん(仮)がここで開き直るのか、
嘘を最後まで通すのか。

バレていても…

どうするか…

春子さん(仮)は
みぃの持ってきた資料を
もう一度手に取る。

みぃに目配せする。

(どうする？)

壮大の視線を感じ取ったみぃは、イラついた感じで言った。

みぃ「私の情報が足りないわけないでしょ！
観念しなさぁい！！」

みぃの情報収集に関してのプライドはとても高く、細かい。

勿論、足りない情報がないのは確かだ。

春子さん(仮)の焦りも見えている。

まだ資料をみていない僕は、みぃが有力な情報を持ってきてくれていることを祈るしかなかった。