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目を開けると真っ暗。
ここはどこだろう。
…もしかして、天国だろうか。
そっか、わたし、結局死んじゃったんだ。
でも良かった。
鬼舞辻無惨は死んだ。
もうきっと悲しむ人はいない。
あ、向こうに家族がいる。
こっちに手を振っている。
『みんな!!おーい!!』
はぁ、会いたかった。
ずっとずっと、会いたかったよ。
やっとまた、一緒にいられるんだ。
家族の元に駆け出そうとすると、後ろから聞き慣れた声でA、と呼ばれる。
『あぁ!無一郎…!』
無「A、本当に頑張ったね。」
『無一郎、無一郎のおかげだよ?』
無「ふふ、泣かないでよ。
…ねぇ僕が最期に言ったこと、覚えてる?」
…A、絶対幸せになってよ。隣が俺じゃないのだけが残念だけど…
無一郎と最期に交わした会話が過ぎる。
無「約束、まだ果たしてないでしょ?
こっちに来ちゃダメだよ。まぁ僕は会えてうれしいけど。」
玄「Aさん!」
『玄弥くん!ありがとう、頑張ってくれて。』
玄「もちろんだ。
二人なら絶対に大丈夫だ、兄ちゃんをよろしくな!」
「「Aちゃん(さん)。」」
『カナエさん!しのぶちゃん!』
カ「本当に頑張ったわね、辛かったでしょう。」
『あぁ、カナエさんっ…』
し「貴方はたくさん救ってくれました、本当にありがとう。私たちは大丈夫です。」
『しのぶちゃんっ』
し「幸せになってくださいね。」
カ「絶対によ?」
次々現れるみんなが、背中を押してくれる。
その先には、家族がいた。
父「A、よくやってくれた。」
弟「本当にすごかった!かっこよかった!」
妹「お姉ちゃん、お疲れ様。」
母「私たちの為に。たくさん、辛かったでしょう。」
『うわっうわああぁ、ごめんなさいっ、わたしだけ助かって。
置いて出て行って、埋葬も出来なくて、ごめんなさい…!』
母「良いのよ、貴方が私たちの分も生きてくれて嬉しい。」
父「辛いだろうが、Aにはまだ生きてほしい。
だが本当によく頑張ったんだ、もう疲れたなら俺たちと来ても良い。
この先は、お前が決めろ。」
『…わたしは。』
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金平糖 - うぅ...感動しました... 一気読みしたんですが、一気読みしたからこそ凄く感動しました。こういう系の話には弱いので、、、 (2021年10月2日 23時) (レス) @page45 id: f3f7dadf62 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - 不死川の夢小説少なかったのでとても嬉しかったです!出来れば続編も読みたいです、お願いします。一つ…鬼舞辻が鬼゙無゙辻になってたので、そこは直して頂きたいですね。 (2020年12月11日 7時) (レス) id: cedaea8f17 (このIDを非表示/違反報告)
かぼ(プロフ) - ろこもさん» 完結おめでとうございます!素敵な作品でした!実弥と夢主が幸せになれて良かったです(はぁと)ろこもさんも大好きです!ありがとうございました! (2020年8月7日 5時) (レス) id: abbc87cbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - 我妻ライさん» 我妻ライ様!返信遅れてしまいすみません!絶叫嬉しい限りです!元気が出て頑張れました!!読んでくださりありがとうございます! (2020年8月7日 0時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - かぼさん» かぼ様!返信遅れてしまいすみません…!一気読みありがとうございます!実弥さんを表す文章力が足りませんが、より好きになるお手伝いができれば嬉しい限りです…ありがとうございます…! (2020年8月7日 0時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろこも | 作成日時:2020年7月7日 22時