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嘘…。
これが上弦、しかも壱。
鬼舞辻無惨の血が濃いのだろう。
再生能力も他の鬼の比ではない。
呼吸を整えながらまた視線をやると、その鬼は人の形から怪物に変わっていた。
あぁ、お願いだから…もうやめて…。
頸を落としてもダメなら、これ以上、どうしたら…。
行「不死川ー!Aー!攻撃の手を緩めるな!畳み掛けろ!
時透と玄弥の命を決して無駄にするな!」
気力が途切れそうになったそのとき、悲鳴嶼さんの喝で目が覚めた。
意識はもう無いだろうか、それでも刀を離さない無一郎と、
身体から血が流れ続ける玄弥くん。
大好きな二人をよくも。
頭に血が上るのがわかる。
こんなに憤るのは人生で初めてだ。
技を出そうと構えに入る。
まだ鬼舞辻無惨が残ってる、こんなところで死ねない。
カナヲだってきっとどこかで頑張っている。
涙は止まらないけど、なんだか視界はクリアで。
なんの雑音も、入ってこない。
ただ悲鳴嶼さんと実弥の声が届くだけ。
実「上等だゴルァァァ!!
消えて無くなるまで刻んでやらァァァ!!」
二人ほどの威力はもちろんないのだけど、
確実に入るよう、丁寧に刀に全ての力を込めて技を繰り出す。
全身の傷から血が止まらない。
もうもはやありがたく感じるほどに、腕も足も感覚がない。
ただ、意識をどうにか保って。
無一郎、玄弥くんを想い、しのぶちゃんを想い。
声にならない叫びをあげながらまた一太刀。
それでも目の前の鬼は頸を再生する。
正直ここからあまり覚えていない。
けれど、無一郎の刺していた部分から鬼の身体は崩れはじめ、間もなくして灰となった。
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金平糖 - うぅ...感動しました... 一気読みしたんですが、一気読みしたからこそ凄く感動しました。こういう系の話には弱いので、、、 (2021年10月2日 23時) (レス) @page45 id: f3f7dadf62 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - 不死川の夢小説少なかったのでとても嬉しかったです!出来れば続編も読みたいです、お願いします。一つ…鬼舞辻が鬼゙無゙辻になってたので、そこは直して頂きたいですね。 (2020年12月11日 7時) (レス) id: cedaea8f17 (このIDを非表示/違反報告)
かぼ(プロフ) - ろこもさん» 完結おめでとうございます!素敵な作品でした!実弥と夢主が幸せになれて良かったです(はぁと)ろこもさんも大好きです!ありがとうございました! (2020年8月7日 5時) (レス) id: abbc87cbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - 我妻ライさん» 我妻ライ様!返信遅れてしまいすみません!絶叫嬉しい限りです!元気が出て頑張れました!!読んでくださりありがとうございます! (2020年8月7日 0時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - かぼさん» かぼ様!返信遅れてしまいすみません…!一気読みありがとうございます!実弥さんを表す文章力が足りませんが、より好きになるお手伝いができれば嬉しい限りです…ありがとうございます…! (2020年8月7日 0時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろこも | 作成日時:2020年7月7日 22時