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無「あれ、上弦の壱。」
『なんなのあれ、刀身こっわ。』
無「ふふ、一太刀の威力もすごいよ。
…A、本当に大丈夫？」
『わたし、みんなをこんなにしたこと、怒ってるんだよね。
だからもう…怖くないよ。』
無「うっわー…そう言いながら笑ってるAが一番怖い。」
『ふふ、本当に…憎い…。』
無「…まだ鬼舞辻無惨が残ってる。
あの二人は絶対に残す。もちろんAも。」
『いや無一郎もだよ…！』
縋るように無一郎を見つめると、困ったような顔でわたしを見る。
切られた腕をこちらに少し伸ばして、諦めたように下ろした。
無「……ねぇA、笑って？」
『…え？』
無「笑って？俺だけのために。」
『ふふ、急にどうしたの？』
無「…うん、本当は家で寝てて欲しかったけど、来てくれてよかった。」
『…？』
無「好きだよ、心の底から。」
『無一郎っ』
無「…早く不死川さんのところに行って。
俺が玄弥を見てるから。」
刀の強度を確かめるように一振りし、
まだ呼吸の乱れている玄弥くんの元に行こうとする無一郎。
嫌だ、失いたくない。
無「っ」
後ろから、そっと抱きしめる。
こんなに小さな体で、どれほど大きな使命を。
幼い彼が背負う必要があったのか、
その問いはきっと無一郎自身が知ってるのだろうか。
無一郎の温かい血が自分の隊服に滲むのがわかる。
『無一郎。ありがとう。
わたしも心の底から大好き、本当に大好きだよ。』
無「…馬鹿、Aといるといつも時間を忘れちゃう。」
『そう？』
無「うん、幸せだったから…。
A、生きて、絶対幸せになってよ。隣が俺じゃないのだけが残念だけど。」
『…うん、わかった。』
そう答えると、無一郎はそっと身体を離し、安心したようにわたしにニッコリ笑って見せた。
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金平糖 - うぅ...感動しました... 一気読みしたんですが、一気読みしたからこそ凄く感動しました。こういう系の話には弱いので、、、 (2021年10月2日 23時) (
レス) @page45 id: f3f7dadf62 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - 不死川の夢小説少なかったのでとても嬉しかったです！出来れば続編も読みたいです、お願いします。一つ…鬼舞辻が鬼ﾞ無ﾞ辻になってたので、そこは直して頂きたいですね。 (2020年12月11日 7時) (レス) id: cedaea8f17 (このIDを非表示/違反報告)
かぼ(プロフ) - ろこもさん» 完結おめでとうございます！素敵な作品でした！実弥と夢主が幸せになれて良かったです(はぁと)ろこもさんも大好きです！ありがとうございました！ (2020年8月7日 5時) (レス) id: abbc87cbf8 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - 我妻ライさん» 我妻ライ様！返信遅れてしまいすみません！絶叫嬉しい限りです！元気が出て頑張れました！！読んでくださりありがとうございます！ (2020年8月7日 0時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
ろこも(プロフ) - かぼさん» かぼ様！返信遅れてしまいすみません…！一気読みありがとうございます！実弥さんを表す文章力が足りませんが、より好きになるお手伝いができれば嬉しい限りです…ありがとうございます…！ (2020年8月7日 0時) (レス) id: ef1ad6d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろこも | 作成日時：2020年7月7日 22時
