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一つに繋がろうとすると、目を瞑っているAが少しだけ苦しそうな顔をする。
一番緊張する、この瞬間。
一番幸せな、この瞬間。
二人の体が一つになった時、Aから小さな吐息が漏れた。
「痛く無い？」
『…うん』
「こっち見て」
『…嫌』
「ダメ」
汗の滲んだおでこ。
紅潮した頬。
ギュッと瞑っている瞼。
愛しくて仕方が無い。
「A。目、開けて」
『…嫌』
「早く」
『…嫌』
「ダメ。早く」
観念したのか、Aがゆっくりと目を開けた。
潤んだ瞳。
恥ずかしそうに俺を見つめる表情。
昨日の夜からこんな事ばかり考えていたから、ちょっと刺激が強すぎる。
ヤバい。
…極薄じゃない方が、今日は良かったかも。
もう理性の働いていない頭の片隅で、そんな事だけ冷静に考えている自分がいた。
飛行機で一睡も出来なかったくせに、何故か目は冴えていた。
反対に体は、心地いい疲れに包まれていて。
肌に感じる愛しい温もりに、幸せな感情が心から溢れる。
スヤスヤと寝息を立て、俺の腕の中で幸せそうに眠る恋人。
…可愛いな。
その表情を見るだけで、俺はこんなに幸せになるんだ。
しばらく寝顔を見ていると、Aが小さく動いた。
モゾモゾと俺の胸に顔を埋め、安心したように再び眠るA。
その表情は、先程よりももっと幸せそうで。
狙ってんの？
そんな可愛い事されると、またAを感じたくなるんだけど。
もっと体を疲れさせないと、眠れないかもね。
Aを起こさない様に、ベッドについている小さなチェストをそっと開ける。
指先で確認するのは、先程切り離しておいたプラスチックの袋。
…もう一度、お世話になります
心の中で呟き、Aの華奢な体をグっと抱き寄せた。
目が覚めると、隣にはもう愛しい恋人はいなかった。
代わりに鼻を掠めるのは、味噌汁のいい匂い。
そっと手を伸ばしシーツを触れば、まだ微かにAの温もりが残っていて。
それが、また俺を幸せな気持ちにさせてくれる。
触れれば小さな反応を見せる、華奢な体。
俺の動きに合わせ、小さく漏れる可愛い声。
小さな胸。
白い肌。
Aの香り。
ベッドの中で考えるのは、やはりAの事ばかり。
この部屋に似つかわしく無い、可愛い色の何かが視界に入った。
メガネを掛けもう一度それを見ると、ピンクのAの下着。
…珍しい
それを見つめていた俺は、これ以上無い程ニヤけていただろう。
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ぅき(プロフ) - 麻也さんの毛糸のマフラーと帽子のトコロ声だして笑っちゃいました（笑） (2015年6月13日 19時) (
レス) id: 4a1d64e5a7 (このIDを非表示/違反報告)
moe - お話素敵だし、面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2014年1月7日 7時) (レス) id: 9b2f89ef4f (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - akさん» akさん、ありがとうございます！まだまだウッチーの愛は、続きます。『ラブセレナーデ7』も今日から始まりました。これからもお付き合い下さい！ (2013年12月23日 15時) (レス) id: 8dc9ee950c (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - みのりんさん» みのりんさん、ありがとうございます。『ラブセレナーデ7』、始まりました！これからもよろしくお願いします！ (2013年12月23日 15時) (レス) id: 8dc9ee950c (このIDを非表示/違反報告)
ak(プロフ) - 楓の気持ちもわからなくないんだけど、蒼のメールがとてもありがたい。追加メニュー至れり尽くせりですね。どれだけ好きなんだまったくー。……待ち遠しい。つぶやく内田さん可愛いなあ。笑 (2013年12月19日 12時) (レス) id: 4833591332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rockin
| 作成日時：2013年11月20日 15時
