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空港を歩いていると、女の子のキャーという声が聞こえた。
声のした方を見るとそこにいたのは、たくさんの報道陣と女の子達に囲まれている篤人と麻也の姿。
その様子を遠くから見ていると、篤人と目が合った。
フっと笑い、顎で”行け”と指示する篤人。
それに従い、チェックインカウンターに急いだ。
「Aちゃん」
搭乗手続きを済ませお土産を見て時間を潰していると、長谷部さんが声をかけてくれた。
『おはようございます、長谷部さん』
「ウッチーは？」
『さっき、報道の人達に囲まれていました』
「まだ時間かかりそう？」
『多分』
「じゃ、一緒にラウンジに入ろうか」
『ありがとうございます 笑』
長谷部さんの後を歩いているとグイっと腕を引っ張られ振り返ると、やはり篤人だった。
「長谷川さん、また人の彼女ナンパしてる」
「おい 笑」
「A。この人むっつりだから、気をつけてね」
篤人の言葉に苦笑いする長谷部さん。
ラウンジに入り麻也も含めて4人でテーブルに座っていると、「A。長谷部さん、お尻痛いのかも。クッション持って来てないの？」と、小さな声で言った。
『…持って来てない』
「結構辛いんじゃないかな、今」
『…』
「昨日もあの薬買ってたからね。悪化したのかも」
斜め前に座る長谷部さんは、麻也と話しながら笑顔でコーヒーを飲んでいる。
本当は痛いの我慢してるのかな。
長谷部さんって、我慢強そうだし。
『長谷部さん、一緒に立ちましょう』
「え？」
驚いて私を見る長谷部さん。
そうだよね。私が知ってるのは内緒だもんね。
「どうしたの？Aちゃん」
『いえ、あの…』
「ん？」
『…立っている方が、筋力アップにいいって聞いたので…』
不思議な顔で私を見つめる長谷部さんに、篤人がプっと吹き出した。
「…あ」
機内を歩いていると、篤人が小さな声を出した。
篤人の視線の先にいたのは、とても綺麗なCAの女性。
「あっ 笑」
その女性は篤人を見て笑い、すぐに私を見た。
「…この子、俺の恋人」
恥ずかしそうに、篤人が私を紹介する。
そのCAの女性は、”高城 杏”と胸にネームをつけていた。
「名字変わったね」
「この前、籍入れたの。今は、高城杏 笑」
「おめでとう」
「ありがとう」
優しく笑う杏さんの薬指には、綺麗な指輪がはめられていた。
機内食を食べ、すぐに横になる篤人。
ブランケットの下でいつもの様に私の手を握り眠る篤人の姿が、嬉しかった。
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ぅき(プロフ) - 麻也さんの毛糸のマフラーと帽子のトコロ声だして笑っちゃいました（笑） (2015年6月13日 19時) (
レス) id: 4a1d64e5a7 (このIDを非表示/違反報告)
moe - お話素敵だし、面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2014年1月7日 7時) (レス) id: 9b2f89ef4f (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - akさん» akさん、ありがとうございます！まだまだウッチーの愛は、続きます。『ラブセレナーデ7』も今日から始まりました。これからもお付き合い下さい！ (2013年12月23日 15時) (レス) id: 8dc9ee950c (このIDを非表示/違反報告)
rockin(プロフ) - みのりんさん» みのりんさん、ありがとうございます。『ラブセレナーデ7』、始まりました！これからもよろしくお願いします！ (2013年12月23日 15時) (レス) id: 8dc9ee950c (このIDを非表示/違反報告)
ak(プロフ) - 楓の気持ちもわからなくないんだけど、蒼のメールがとてもありがたい。追加メニュー至れり尽くせりですね。どれだけ好きなんだまったくー。……待ち遠しい。つぶやく内田さん可愛いなあ。笑 (2013年12月19日 12時) (レス) id: 4833591332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rockin
| 作成日時：2013年11月20日 15時
