触れた手(V Side) ページ5
いきなり訪ねて驚いていたけれど、Aさんは僕を優しく部屋に入れてくれた。
「さっきはごめんなさい。子供っぽい態度を取っちゃって」
「いいよ。気にしてないよ」
Aさんがソファに座りゴローさんを撫でる。
僕もゴローさんを挟んだ状態でソファの隣に腰をかける。
ゴローさんを撫でると、体がほかほかと暖かい。
かじかんでいた指先が一気に温まる。
「―――テヒョン」
聞き間違いかな、と思うほど小さな声だった。
Aさんを見ると、少しはにかみながら微笑んでる。
「テヒョンって呼ぶの、どれくらいで慣れるかな」
彼女が柔らかく笑う。
僕は彼女のこういう表情がすごく好きだ。
そのとき、ゴローさんを撫でていた僕とAさんの手が、ちょうどゴローさんの背中あたりで触れた。
ドクンと言う心臓の音が聞こえたけれど、
僕はそのままAさんの手を握った。
彼女が一瞬、驚いたように目を丸くする。
僕はゆっくりと彼女のほうに顔を寄せ、
そっと。
そっと、キスをした。
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ちかこ(プロフ) - ハル様 ありがとうございます!続編、始まりましたので引き続きよろしくお願いします。デレデレテテ、いいですね〜! (2016年1月30日 19時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 第2部楽しみにしています!!ヌナにデレデレのテテが見たいです!!楽しみです! (2016年1月23日 2時) (レス) id: a3a9522359 (このIDを非表示/違反報告)
ちかこ(プロフ) - みぃ様 ありがとうございます。この1週間ほど仕事がバタついており全く更新できず申し訳ありませんでした。。劇的な展開も少ないゆる〜りとした話で続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。やはりテヒョン続編ですかね〜! (2016年1月22日 21時) (レス) id: b539f91093 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 更新楽しみにしていました 二人ともすごく可愛くて、これからのSpringもsummerも可愛い二人を楽しみにししています (2016年1月22日 21時) (レス) id: 0f6ae1e55a (このIDを非表示/違反報告)
Robotaxxxx(プロフ) - きむて様 他の方に比べると遅くて本当に恐縮です…大量更新、頑張ります! (2016年1月4日 15時) (レス) id: 1d1db99c36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちかこ | 作成日時:2015年11月23日 16時